【ジュネーブモーターショー2018】ランドローバー、2ドアの限定生産モデル「レンジローバー SV クーペ」を公開!
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ランドローバーは再び、俗世を超越するような手法で「レンジローバー」を新たなデザインに生まれ変わらせた。レンジローバーはこれまで、5.0リッターV8エンジンのパワーに不満を覚える人のために「スーパーチャージド」が用意され、さらに装備を追加した「オートバイオグラフィー」が設定されたが、525psの最高出力でも物足りない人に向けて565psの「SVオートバイオグラフィー・ダイナミック」が誕生した。そして今、その頂点からさらなる高みを目指し、数々の"初めて"を導入することでレンジローバーを未開の領域へと推し進めた2ドアの「レンジローバー SV クーペ」が、我々の前に姿を現したのだ。

ランドローバーは、同車を"世界初のフルサイズ・ラグジュアリーSUV クーペ"と謳っているが、それは工場出荷時からという意味だ。ここ数年、高度に専門化したアフターマーケットは、レンジローバーのドアを取り去ってきた。

最高出力565ps、最大トルク700Nmを発揮する5.0リッターV8スーパーチャージド・エンジンはSVオートバイオグラフィー・ダイナミックから受け継ぎ、この2ドア・クーペSUVを0-100km/hまで5.3秒で加速させ、最高速度は266km/hに達するという。それらの数値は、このSV クーペがフルサイズのレンジローバーとして最速であることを示す。SVオートバイオグラフィーより0-100km/hは0.1秒短縮され、最高速度は16km/hも向上した。しかし、そんな些細な性能差は前振りに過ぎない。


SV クーペ最大の特徴は、デザイナーがレンジローバーのほぼ全身に施した"美容整形"だ。ボディ・パーツで標準のレンジローバーと共通なのは、ボンネットとテールゲートの下半分のみだという。自動開閉ドアにはフレームレス・ウインドウが採用され、フロント・グリルはブライトクロームのフロント・メッシュと
ブルネル・メタリックのリア・メッシュを組み合わせた構造になっている。ボンネットとテールゲートに装着された"RANGE ROVER"のロゴは、英国バーミンガムにある「ジュエリー・クォーター」の熟練職人による手作りだ。また、レンジローバーで初めて23インチのホイールがオプション設定されている。


エクステリアはグロス仕上げとサテン仕上げを合わせて8色が用意される。「Constellation」「Parallax」「Liquescence」「Obsidian」は新色で、中でも「Liquescence」の色調は、レンジローバー初のリキッドメタル仕上げとなる。残りの4色「Ethereal」「Flux」「Valloire」「Desire」はSVプレミアム・パレットから選ばれたカラーだ。また、SV クーペ専用にサイド、リア、フロントのベントからベントまでをコントラストの効いたカラーで塗り分ける「Two-tone Contour Graphic」オプションも設定されており、「Valloire」と「Flux」、「Valloire」と「Ethereal」、「Parallax」と「Ethereal」、「Obsidian」と「Desire」という4つの組み合わせから選択可能だ。それ以外にもSVO(スペシャル・ビークル・オペレーションズ)によるパーソナライゼンション・サービスとして、100種類以上の塗装色から注文することができる。


前後でカラーが異なるインテリアは、「Orchid」と「Eclipse」、「Orchid」と「Vintage Tan」、「Brogue」と「Ebony」、「Cirrus」と「Lunar」という4通りの組み合わせから選択できるが、「Ebony」「Lunar」
「Eclipse」「Vintage Tan」なら全席を同じ色で統一することもできる。シートヒーター&クーラーを内蔵した20ウェイ電動調整式のフロント・シートと、10ウェイ電動調整式のリア・シートは、特別に選定されたセミアニリンレザーが張られ、グラデーションで大きさが変化するダイヤモンド・キルトが施されている。3種類が用意されるウッドのベニアは、レンジローバーとして初採用となるウォルナットとシカモアを組み合わせた「Nautica」のほか、「Natural Black Ash」「Santos Palisander」から選べる。もちろんインテリアも、レザーの色やキルト・パターン、ステッチ、刺繍、刻印など、様々なパーソナライゼンションが可能だ。

SV クーペはレンジローバーとして初めて、全車がジャガー・ランドローバーのSVOによって手作業で製造され、世界限定999台のみが販売される。日本への導入や仕様、価格などについては後ほど発表がある予定だが、英国における販売価格は24万ポンド(約3,500万円)からとなっている。希少性やエレガントさでは劣るが動力性能や豪華さではこれを凌ぐW12エンジン搭載のベントレー「ベンテイガ」よりも高い。SV クーペの売れ行きによって、この手のクルマを購入する富裕層が何を求めているかが分かるだろう。そういう意味でも多くの注目を集めることは間違いない。

By Jonathon Ramsey
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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