【ジュネーブモーターショー2018】ブガッティから、ハイドリングをさらに磨き上げた「シロン・スポーツ」が登場!
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ブガッティが「シロン」の高性能バージョン「シロン・スポーツ」を発表した。既に途方もなくパワフルなこのハイパーカーを、同社がどうやってパワーアップしたのかと疑問に思うかもしれないが、実際には8.0リッターW型16気筒エンジンのスペックに変更はない。最高出力も従来のシロンと同じ1,500psのままだ。エンジンには手を入れず、シャシーをアップグレードして軽量化することで、ハンドリング性能の向上を図ったのだ。

ただし、それほど軽くなったわけではない。標準モデルのシロンに比べて約18kg軽量化したというが、これは軽量ホイール、軽量ガラス、カーボンファイバー製の部品を多用したことで実現した。ブガッティが最も誇るのは、市販車としては初めて採用されるという、カーボンファイバー素材のウィンドスクリーン・ワイパーだろう。従来のワイパーと比較して77%も軽量化されたというのは実に印象的だ(数値にすると約1.4kgだが)。アルミニウム製ワイパーアーム・チップの製作には、3Dプリンターが使われている。同じく3Dプリンターで製作された同社のチタン製ブレーキキャリパーと相性が良さそうだ。


ハンドリングの向上については、サスペンションとドライブトレインにも改良が施されている。ショックアブソーバーはシロンよりも平均で10%ほど硬い反応を返し、ステアリングもチューニングが見直された。4輪駆動システムには、左右の駆動輪に個別にトルクを配分する新たなダイナミック・トルクベクタリングが追加された。ブガッティによると、シロン・スポーツは軽量化と新しいサスペンションが功を奏し、ナルド・テストサーキットのハンドリング・コースでは、通常のシロンよりも5秒速いラップタイムが計測されたという。このハードなセットアップは「ハンドリング」モードに切り替えた時だけ機能するので、街中では通常の「EB」モードを選べば違いが実感できるという。


また、シロン・スポーツは、標準モデルのシロンと明確な差別化を図るために、ビジュアル面も変更されている。専用のカラー/トリム・オプション・パッケージではフロントのカラーはレッド、ブルー、シルバー、ダークグレーから選択でき、カーボンファイバーの素地が露わになったリア部分と組み合わされる。標準のシロンではアルミニウム仕上げになっている大きな"C型"デザインのサイド部分や、リアウィングの裏側、そしてブラックのメッシュ・グリルに描かれた"16"(エンジンの気筒数を表すという)の数字も、ボディのフロント部と同色になる(バスケットボール・チームのユニフォームのようではないか)。新デザインのホイールと4本出しの円形エキゾースト・ディフレクターはシロン・スポーツ専用の装備だ。


アルカンターラとスムースレザーを使い分けたインテリアは、ブラックを基調にダークでシリアスな雰囲気にまとめられており、ステアリング・ホイールとシフト・レバーはスウェード・レザー、ダッシュボードやドア・トリム、シートのバックレスト裏側はカーボンファイバー、コントロール類は全てブラックのアルマイト仕上げとなっている。ステッチやシートベルト、センターコンソールの一部などにはボディのフロント部と同じカラーが使われる。

よりハードコアになったシロン・スポーツが、まさに探し求めていたハイパーカーだという方は、税・諸費用別の車両本体価格265万ユーロ(約3億4,600万円)で購入いただける。納車は2018年末から始まるという。


By Joel Stocksdale
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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