オランダの会社が、廃車になったクラシックなポルシェ「911」を修復&電気自動車化して販売!
Voitures Extravert(VE)社を立ち上げた2人のオランダ人実業家は、欧州の都心部にクラシックカーが乗り入れできなくなる前に機先を制することを望んでいる。その方法は、1960年代後半〜80年代後半に製造されたポルシェ「911」のヴィンテージ・モデルを電気自動車(EV)に改造するというものだ。その結果、出来上がったEVは1974年以前の911がベースであれば「Quintessenza SE」、1970年代後半〜80年代のモデルがベースなら「Quintessenza TE」と呼ばれる。Quintessenza SEはクロームのトリムを備えるクラシックな外観が特徴で、Quintessenza TEはワイド・ボディにブラックのトリムを組み合わせた80年代風のルックスになる。

VE社はこのために何の問題もない911をバラすようなことはしない。走れなくなったポルシェからボディやコンポーネントを回収して再利用するのだ。世界にはおよそ15万台ものベースとなる廃車があり、そこからパーツを取り出すことができるという。VE社はボディをレストアしたあと、「911カレラ3.2」の駆動系に60kWhのバッテリーが電力を供給する電動モーターを組み合わせる。モーターの出力に関しては明らかにされていないが、このEV化された911は0-100km/hを6秒以下で加速し、最高速度は200km/h、航続距離は400kmになるという。1984年型の911カレラが0-60mph(約96.6km/h)まで5.3秒で到達したことを考えれば十分な性能と言えるだろう。1960〜70年代の911がベースであれば、オリジナルよりも速くなることは間違いない。さらに運動性能に関しても旧き佳き時代を上回る可能性が高い。なぜなら、Quintessenzaは前後重量配分が50:50になるようにバッテリーパックが配置されており、パワーステアリングやベンチレーテッド・ディスクブレーキ、アジャスタブル・ダンパーを装備するからだ。もちろん、エアコンも付く。

気になる価格は30万ユーロ(約3,920万円)から。この価格にはベースとなる車両やパーツ、工賃、5年もしくは10万kmの保証が含まれるが、税金や諸経費などは含まれていない。Voitures Extravert社は今年、5台のQuintessenzaを製造する予定だが、全車とも既に買い手が決まっている。2019年は年間12台、2020年には毎月3台のペースで欧州や北米の潜在顧客に向け製造される予定だ。その頃、欧州の首都は居住者に対する警告のごとく内燃エンジン車を街の壁沿いで立ち往生させているだろう。そんな中を、Quintessenzaのドライバーは颯爽と、静かに走り抜けていくのだ。


By Jonathon Ramsey
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

■関連動画