日産「セレナ e-POWER」にオーテックがあってもニスモがない理由とは!?
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トヨタのミニバンには「ノア」「ヴォクシー」「エスクァイア」の3兄弟があるが、 日産セレナ」は販売台数の割に兄弟車の設定がない(OEMではスズキランディ」はあるが)。

日産では以前、ボリュームゾーンに、「ローレル」「スカイライン」「セフィーロ」の3兄弟などの展開や、「セドリック」「グロリア」の2兄弟なども展開されていたが、最近では、ディーラーも2系列にし、1セグメント1車種に絞り、集中販売している。

しかし、兄弟車がないと、知り合いやご近所さんが所有しているモデルを買いづらい事情ある場合など敬遠されがちだ。


そのような配慮もあるのか、セレナにはノーマルモデル(左)の他、エアロテイストのハイウェイスター(右)に加え、オーテック、ニスモの4つの顔が用意されている。

さらに、e-POWERでは、ノーマルモデルはグリルのセンターにブルーの1本ライン、ハイウェイスターにはブルーの2本ラインが採用されている。これは、「ノート e-POWER」や「リーフ」などモーター駆動車には基本的にブルーの意匠が採用されており、エンジン車との差別化を図っていることと同様の手法だ。

しかし、なぜかオーテックの場合は、グリルにe-POWERということが分かる意匠が盛り込まれていない。オーテックのエンブレムはブルーのため、さらにブルーのラインを追加することが難しかったのだろうか。


オーテックと並んでカスタマイズの対極を担うニスモには、e-POWERの搭載モデルが見送られた。

ニスモはレーシングスポーツだからガソリン車のみの設定では?と思う読者もいると思うが、ノート e-POWERには、既にニスモモデルがある。

また、ノートニスモの開発者曰く、ノートの場合、標準モデルと同じモーターを積んではいるもののモーター自身に余裕があるので、ニスモはモーター本来の力を活かしたチューニングにして、ニスモらしい走りを実現しているということだったので、セレナ e-POWERにもニスモ仕様があっても良さそうなのだ。

それではなぜ、セレナ e-POWERにはニスモが設定されなかったのか、それは重量が関係しているようだ。


セレナ e-POWERには、8人乗りのモデルがない。すべて7人乗りモデルとなっている。これは、バッテリーやモーターを積んで車重が重くなったため、タイヤの負担が増え、7人乗りにせざるを得ないとのことであった。

また、説明員によるとこれは、トヨタのノアなどのハイブリッドモデルにも8人乗りがないのと同様だとのことであった。

オーテックは外装中心のカスタマイズであるのに対し、足回り等に手を加えるニスモの場合、この重量増問題が避けられず、ニスモらしい走りを実現することが現時点で難しかったため、ニスモが設定できなかったとのことだ。

これは単にタイヤを太くしたりするといった簡単な対応ではクリアできないとのことなので、残念ながら、「セレナ e-POWER ニスモ」はすぐに登場することはなさそう、とのことだ。しかし今後、軽量化などが進めば、ニスモも登場するかもしれない。

現状では、重量面で8人乗りや4輪駆動の設定も同様に難しいので、e-POWERの今後の課題としては軽量化が重要となってくるだろう。


■関連サイト
日産自動車 公式サイト
http://www.nissan.co.jp/

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