ジウジアーロ、中国のエネルギー企業のために可動式キャノピーを備えたゴージャスなEVをデザイン!
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ジョルジェットとファブリツィオ・ジウジアーロ親子は既にイタルデザインから離れてしまったものの、新たに立ち上げたGFGスタイルという会社で今でもクルマをデザインしている。そして、その最新作が「Sibylla」だ。このクルマは、中国のエネルギー企業で風力タービンを製作しエネルギー管理システムを行うEnvision社のためにデザインされた。奇妙な取り合わせだが、クルマ自体は素晴らしい。

クルマの詳細を説明する前に、まずはSibyllaという名前の由来について説明した方がいいだろう。GFGによると、Sibyllaとは古代ギリシア・ローマの伝説に登場する巫女で、神託を与え、未来を予言したと言われている。同じことはこのクルマにも言える。というのも、このクルマは、Envisionが運営する電力管理のためのシステムという特徴を持つからだ。どういうことかと言うと、このクルマはバッテリーとしても機能し、必要に応じて近隣の建物のために電力を蓄えたり供給したりできるという。ちなみに、Sibyllaの名は、ジョルジェット・ジウジアーロ氏の母親であるMaria Sibillaの名にもちなんでいる。

Sibyllaは、呼びやすい名前ではないかもしれないが、そんなことが気にならない実にゴージャスなクルマだ。ピラーに遮られることのないスペーシ・エイジ的な円形キャノピーと低いウェッジ型ノーズが際立つ。フロントガラスはサイドまで一体になった大きな1枚ガラスだ。そこでGFGは乗降するためにユニークな方法を考え出した。フロント・ドアを開けるとガラス製ドーム全体が前方にスライドするのだ。GFGの説明では、タルガトップの雰囲気を味わいたければガラスを前方に留めておくこともできるようだ。また、後部座席の窓はガルウィング・スタイルで派手に開閉するシステムになっている。室内は4シーターで、アーチ型の大きなダッシュボードはインフォテインメント用のディスプレイとなっている。ステアリング・ホイールは飛行機をイメージした形をしておりタッチパッドを備える。後部座席はフル・リクライニングが可能で、各シートに個別のインフォテインメント・システムが装備されている。

唯一、目新しさが感じられないのはパワートレインだ。前後に1基ずつ搭載された計2基の電気モーターが4輪を駆動する。詳しいスペックについては公表されていないが、電気ネットワークの容量について、75kWhのバッテリーの場合についての言及がある。もしバッテリーが75kWhであれば、恐らくテスラのエントリーレベルの「モデルS 75D」と同じ程度で、航続距離は470kmほどになるだろう。

今年のジュネーブ・モーターショーで公開されるSibyllaだが、市販化は期待できないだろう。もちろん、そんな我々の予想に反して市販化が実現しても我々は一向に構わない。


By Joel Stocksdale
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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