トヨタ、3,000億円を投じて新設する愛知県の研究開発拠点にニュルブルクリンクを(一部)再現!
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日経の英語メディア『Nikkei Asian Review』によると、トヨタは研究開発および設備投資に、この1年で217億ドル(約2兆3,400億円)を投資しており、5年前に比べると4割増になるという。それほどの資金を投じ、また今後に向けた代替燃料車やモビリティに関する大規模な計画もあり、トヨタのエンジニアは新しい活動の場を必要としている。だからこそ、トヨタは拠点としている愛知県に1,600エーカー(約650ヘクタール)の土地を購入したのだ。そこには11種類のテストコースが建設される予定で、そのうち1つはドイツ・ニュルブルクリンクのコースを一部再現したものになるという。

ニュルブルクリンクのコースを再現した区域は全長3.3マイル(約5.3km)で、操舵安定性やブレーキ性能、クルマがどのように持ちこたえるかをテストするため、高速でクルマを走らせるように設計される。ニュルブルクリンク北コース(20.8km)のおよそ4分の1の長さだが、その3.3マイルは「多数のコーナーや、約75メートルの高低差のある山岳路」になるという。この開発拠点は将来のクルマに焦点を合わており、他のコースは施設はグローバルな法規制や世界中の顧客のニーズへの対応と共に、開発中の代替燃料車の航続距離を評価することなどに使用される。

トヨタが、本場のニュルブルクリンクでテストすることを諦めたと思わないが、自社の拠点にミニチュアの"グリーンヘル"を設けることは、将来のクルマ作りでさらなるパフォーマンスを引き出すことに役立ち、実り多い未来につながることだろう。しかし、この新しい設備がなくても現在のトヨタのエンジニアたちはうまくやっているようだ。あるマツダのエンジニアは先日、マツダがその基準としてBMWを使用するのをやめ、現在はトヨタ「カムリ」に注目していると話していた。同エンジニアは自動車メディア『AutoGuide』に「以前からカムリは運転するのが退屈なクルマと言われながらもよく売れていましたが、今では彼らの手によって実に優れたハンドリングのクルマになったのです!」と語っている。

この研究開発拠点への総投資額は、およそ28億ドル(約3,000億円)となる見込みだ。2019年から順次稼働するが、本格的に稼働するのは2023年となり、スタッフは全員でおよそ3,300人となる。現在の施設を再編成するということは、北海道士別市にあるトヨタのテストコースは寒冷地などの特殊条件でのテストに使用され、トヨタの本社近くにある静岡県のテストコースは次世代テクノロジーに重点的に使用されるということになるのだろう。


By JONATHON RAMSEY
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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