ポルシェのGT部門責任者が語る「911 GT3は自然吸気エンジンに可能な限り長く拘るでしょう」
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ポルシェ「911 GT3」の次期型について様々な憶測や噂が飛び交っている。その多くは、現行型の自然吸気エンジンに替わり、ツインターボ付き3.8リッター水平対向エンジンが搭載されるだろうと見ており、さらに同じフォルクスワーゲン(VW)グループに属しているアウディR8」やランボルギーニ「ウラカン」と共通のアルミニウム製アーキテクチャが採用されるという話もある。しかし、オーストラリアの自動車情報サイト『Drive』によると、ポルシェGT部門の責任者を務めるフランク・シュテフェン・ヴァリザー氏はこれらの噂を否定したという。

現在、ポルシェのラインナップで自然吸気エンジンを搭載する「911」モデルは、「GT3」と「GT3 RS」だけだ。我々が求める手掛かりとして、ヴァリザー氏は紛らわしい言い回しを使うことにより、次期型モデルはターボチャージャー付きエンジンを搭載することもアルミニウム構造をベースにすることもないということを伝えようとしたらしい。『Automobile』の記事では、992型と称ばれる次期型911は2020年半ばまで991型のプラットフォームを引き続き採用すると伝えており、米国の自動車情報誌『Road & Track』は、992型がVWグループのアウディR8と共通のモジュラー式SARアーキテクチャに移行すると予想している。

様々な憶測が飛び交う中、ヴァリザー氏は「私は軽量な自然吸気エンジンの継続を望みます」と述べている。その最大の問題となる排気ガス規制に対しても、ポルシェは自然吸気エンジンに「可能な限り長く拘るでしょう」と語っている。

同氏はGTモータースポーツおよびGTロードカーの開発責任者であり、ハイブリッド・スーパーカー「918 スパイダー」や、ニュルブルクリンクで量産車最速ラップ・タイムを更新した「911 GT2 RS」の開発を指揮した人物だ。その発言には説得力があるだろう。また、消費の動向とスポーツカーに対する信念から、「最後に製造されるマニュアル・トランスミッションのクルマはスポーツカーになるでしょう。より正確に言えば、それはGT3のマニュアル仕様です」と語り、ポルシェからパワーをどう引き出すかだけでなく、そのパワーをどう伝えるべきかについても心得ていることを示唆する。米国では約半数の911 GT3オーナーが、それ以外の地域では4人に1人がマニュアルを選ぶという。

唯一懸念されるのは、"可能な限り長く"とはどの位の期間を意味するのか明確でないことだが、次期型GT3の発売は2年先だ。更に議論がされることだろう。パリ・モーターショーで新型911が公開される今年の10月には新たな情報が得られるかもしれないし、来月にはジュネーブ・モーターショー新型「GT3 RS」のデビューも控えている。


By JONATHON RAMSEY
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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