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先日ご紹介した、現代に蘇る「ストラトス」を手に入れるためには、これを製造するイタリアの少量生産カスタム・ビルダー、MAT(マニファットゥーラ・アウトモビリ・トリノ)社に、50万ユーロ(約6,620万円)の製作費と、その他にドナーとして2007年にフェラーリが限定発売した「F430スクーデリア」を手配しなければならないことが分かった。F430スクーデリアの日本における中古市場価格はおよそ2,500万円といったところ。米国では20万ドル(2,160万円)前後の値段がつけられている。つまり、オプションを付けなくても新生ストラトスには約9,000万円ほどの予算が必要だ。それだけの資金があれば、新車のフェラーリ「812 スーパーファスト」を、小さなキリンを連れて「私は大金持ちだ」と語るロシア人のように、オプション満載で購入し、さらに程度の良いランチア「デルタ インテグラーレ エヴォルツィオーネ」を買った上で、それらのクルマでレースに出場するための資金が数千万円も残るほどだ。ちなみに、オリジナルのランチア ストラトスは世界ラリー選手権で3年連続3度のチャンピオンに輝いたが、ランチア デルタは6回タイトルを獲得している。

他の人々が指摘しているように、リスター・ベルのストラトスHawk「HF 3000」を400万円ほどで購入し、自分自身でそれを組み立て、思い切り楽しむこともできる。しかし、この地球には大金持ちがたくさんいる(中国では3日に1人、新たな億万長者が生まれると言われているほどだ)。だから我々は、MATのストラトス購入者が、これらのレプリカと比較検討するとは思えない。


新生ストラトスがその鈍いブラックのくさび型ボディを私たちのハートに乗り入れた時、夢は現実のものとなった。当時はある裕福なエンスージアストが特別に作らせたワンオフのモデルだったが、それが今や、さらに現実的になった。もちろん、新たなストラトスが世に出るごとに、顕在するフェラーリ F430を"安楽死"させてしまうことは避けられないが、限定生産される伝説のクルマを自分のものにできるチャンスに比べたらそれは些細なことだ。相対的に言って、現在多くのスーパーカーを買い漁っている投資目的の連中は F430のような近年のモデルを欲しがらないし、2011年に一度このストラトスの販売計画が発表された時、ドナー車を含めて40万ユーロという価格を聞いても、誰も心臓の薬を必要とはしなかった。


現在MAT社は、スタンダードなF430の代わりに、もとはフェラーリによって1,200台のみ製造された、より高性能で高価なF430スクーデリアのうちの1台を必要としている。MATはそのホイールベースを20cm短縮し、ラジエーターを移動させ、4.3リッターV8のインテーク及びエキゾーストを変更して、最高出力を510psから540psに向上させる。購入者はチューニングを施したECUやその他のメカニカルなアップグレードに追加料金を払えば、さらに600psにまで引き上げることもできるという。6速シーケンシャル・ギアボックスは、そのエンジンの唸り声をタイヤのきしむ音へと変えるだろう。3月に開催されるジュネーブ・モーターショーでは公道用市販モデルに加え、GTレース仕様のレンダリングと"サファリ"仕様も公開されるそうだ。


By JONATHON RAMSEY
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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