フォルクスワーゲンの電気自動車コンセプト「I.D.」ファミリー4番目の車種は、完全自動運転の高級セダン!
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フォルクスワーゲン(VW)はこれまで、次世代の電気自動車コンセプト「I.D.」ファミリーとして3車種を発表してきた。手頃な価格帯となりそうなハッチバック、クロスオーバーの「I.D. CROZZ」、そして往年のマイクロバスに着想を得た「I.D.BUZZ」だ。これらは全て、VWが未来に発売する製品を予告するものだが、今年のジュネーブ・モーターショーで発表予定の高級セダン「I.D. VIZZION」をもってI.D.ファミリーはさらに拡大する。この新型コンセプトカーの目玉となるのは完全自動運転技術だ。

これまで公開されたI.D.ファミリーのクルマ振り返ってみると、その多くが何らかのレベルの自動運転技術を搭載しており、ステアリング・ホイールがダッシュボードに格納可能であることに気づく。つまり従来のI.D.モデルにはステアリング自体はあったわけだが、今回のI.D. VIZZIONにはそもそもステアリングがない。完全自動運転が前提なのだ。それどころか、前後のシート中央に備わるノブ以外、物理的な制御装置類はどこにもなく、乗員はボイス・コントロールとジェスチャー・コントロールを介してクルマとやり取りする。乗員といえば、全長5,110mmでありながら乗車定員がわずか4人という事実から、同車が富裕者層をターゲットにしていることが窺える。


パワートレインは前後に搭載された2基の電気モーターによる4輪駆動で、合計最高出力はクロスオーバー「I.D. CROZZ」と同じ225kW(約306ps)だが、リチウムイオン・バッテリーの容量が111kWと大きいこともあり、航続距離は665kmと、83kWのバッテリーを積むI.D. CROZZより165kmも長い。

VWはI.D. VIZZIONの実車の写真はまだ公開していないものの、今回の公式レンダリング画像でも大体のイメージはつかめる。非常に低く急傾斜したルーフラインとほぼ車体全面にわたるグリーンハウスを備えるなど、外観はファラデー・フューチャー「FF91」ルーシッド・モーターズ「エア」といった他の未来的な電気自動車にかなり通じるものがある。違いはといえば、I.D. VIZZIONはフェンダーに少々膨らみがあること、ファミリーに共通するフェイシアを持つこと、そしてもちろんVWのバッジが付くことだ。


新型車の全貌はジュネーブで明かされるわけだが、搭載機能や先の展開についても初公開時に詳しい情報が得られるはずだ。我々は、I.D. VIZZIONもゆくゆくは市販化されるだろうとほぼ確信している。最初のI.D.も、次のI.D. CROZZI.D. BUZZも、全て市販化が決まっているからだ。小型ハッチバックのI.D.は米国に導入されないようだが、大型セダンのI.D. VIZZIONなら米国で販売すればきっと成功するだろう。


By Joel Stocksdale
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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