アウディがコンバーチブルSUVの特許を申請! 開閉式ルーフと大きな荷室を両立できるか!?
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アウディが3年ほど前に出願した特許書類が公開された。この「自動車」というシンプルな名前が付けられた特許は、開閉式ルーフの仕組みを図面で説明している。その"自動車"とは、どうやら大型SUVであり、開閉するルーフはソフトトップではなくハードトップであると思われる。そして特許内容の焦点は「ルーフを閉じた状態で大きな輸送能力を提示する」ことにある。つまり、開閉式ルーフと広大な荷室を兼ね備えた自動車の特許ということになる。

この革新的なルーフは、A・B・Cの3つのピラーの上に載せられている。Aピラーのすぐ後ろ側にあるルーフ前部は格納されないので、「転覆時の乗員保護」は常時確保されている(少なくともフロント・シートの乗員は大丈夫だろう)。ルーフ中央部はBピラーと、ルーフ後部はCピラーと連動し、閉じた状態から開く時には、まずルーフ後部が持ち上がり、その下にルーフ中央部がBピラーと共にスライドして荷室部分に格納される。そしてその上にルーフ後部とCピラーが下りてきて平らなカバーを形成する。特許書類には「ルーフ前方部と両側のサイド・ピラーおよびリア・ピラーが覆われることで、滑らかな外観が形成される」とある。

もちろん、新鮮な空気と荷室容量の両方をたくさん手に入れることはできない。それでもアウディは伝統的なマルチピラーの構造を維持しながら、ルーフを格納するこのアイディアが「一般的なコンバーチブル車よりもはるかに大容量の荷室」を実現すると謳っている。荷室へのアクセスを最大化するには、テールランプはテールゲートの下に装備する必要があるだろう。また、テールゲートは上側にヒンジを設けると開口部の上下が狭くなるし、下側に開くようにすると荷物の出し入れ時に邪魔になる。ボディ側にスライドして格納できるような仕組みでなければならない。複雑だ。しかし、確かに効果的かもしれない。これが近い将来、アウディの市販車に採用されるかどうかは分からない。ただ、申請された特許が現実のものになることは非常に稀だと言っておこう。

アウディがこの特許出願を行ったのは、日産「ムラーノ クロスカブリオレ」が生産終了となり、「レンジローバー イヴォーク コンバーチブル」が準備段階に入っていた時期だ。それから3年が経った今も、コンバーチブルのクロスオーバーは市場に増えていない。この特許申請を見た印象は、アウディが「祝杯を挙げる準備をして見ていろ」と言っているようだ。このドイツの高級車メーカーは2007年に、「Q5」の元になったコンセプトカーとして、2ドアの「クロス カブリオレ クワトロ」を公開している。その頃からコンバーチブルのクロスオーバーを検討していたのかもしれない。イヴォーク コンバーチブルは、昨年で生産が打ち切られたイヴォーク クーペより売れた。ムラーノ クロスカブリオレは生産終了後も人気は高く、現在も中古市場では新車価格の60%近い値を保っているという。クロスオーバーの高い需要は今後も続くだろう。今こそ市場はSUVの利便性と太陽の光をミックスさせたクルマを、自動車メーカーに求めているのかもしれない。


By JONATHON RAMSEY
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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