インディカー、戦闘機のキャノピーと同じ素材を使用したシールド型コクピット保護システムの走行テストを間もなく実施!
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インディカーは、レーシング・ドライバーをより安全に守るために設計されたシールド型コックピット保護システムの初走行テストを、2月8日にアリゾナ州フェニックス近郊のISMレースウェイで行うと発表した。

F1でもインディカーでも、より安全性の高い頭部保護が備わっていれば防げたかもしれなかったドライバーの重傷事故死亡事故が起きており、オープンコックピットのマシンによるレース・シリーズではこの数年、ドライバーの頭部保護システムの採用について大きな反響を伴う議論が交わされている。インディカーのシールド型コックピット保護システムのデザインは独自のもので、F1とフォーミュラEではドライバーの前方中心部にピラーのある水平ロールフープのような形状の"ハロ"と呼ばれるデバイスが導入される。ハロが装備された新型フォーミュラEマシンは下のビデオでご覧いただきたい。



インディカーが採用するシールドは、理論上では十分に頑丈であるとされている。「Opticor」と呼ばれるPPG製品で作られており、これは戦闘機のキャノピーにも使われている。インディカーによると、このウインドシールドは開発に2年ほど費やしており、風洞テストもインディカーのマシンを製作しているダラーラの検査施設で行っているという。インディカーのドライバー、ギャビー・シャヴェスはドライビング・シミュレーターでこれをすでに試している。

サーキットでの実走テストは、ベライゾン・インディカー・シリーズの公式テスト前日に行われる予定だ。このウインドシールドはホンダ・エンジンを搭載するチップ・ガナッシ・レーシングのマシンに装着され、インディカー・チャンピオンに4度輝いたスコット・ディクソンがドライブを担当する。今回のテストでは、日中、夕暮れ、夜間照明と様々なライティング・コンディションの下、ドライバーの視野を確認することが主要目的となっている。

スコット・ディクソンがこのシールド型を試して、どう感じるのか興味深い。F1ドライバーのセバスチャン・ベッテルは自分のF1マシンでポリカーボネート製のキャノピー型シールドを試したが、めまいがしたと語っている。これは、F1がシールドをやめてハロを導入した要因の1つだ。もちろん、この時にF1でテストされたシールドと、インディカーでこれからテストを行うウインドシールドはまた別物だ。インディカーでは問題にならないことも考えられる。観戦する側としては、目障りで不格好なハロよりも、シールド型の方が好まれるだろう。


By JOEL STOCKSDALE
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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