フォード「F-150」をプラグイン・ハイブリッド化するキットが発売! 燃費は50%アップ!
ピックアップ・トラックのフォード「F-150」は、今なお米国で最も売れたクルマとして君臨している。そして2018年モデルのF-150には、従来のガソリン・エンジンに加え、待望のディーゼル・エンジンが用意された。しかし、より環境に優しい選択肢をお望みならば、プラグイン・ハイブリッドのパワートレインはいかがだろう? ただし、これはフォードではなく、米国のXLハイブリッド社が提供するものだ。

米国ボストンを拠点に商用車のハイブリッド化を手掛けるXLハイブリッド社は、法人顧客向けにフォード F-150のプラグイン・ハイブリッド化を行うと発表した。同社はすでにフォード「F-250 スーパーデューティ」、フォード「トランジット」、「Eシリーズ カットアウェイ」、シボレーGMCのバン、シャトルバス、トラック類の改造を手掛けており、さらに最近ではベライゾン・コミュニケーションズの社用車を電動化すると発表した。

XLハイブリッド社では、F-150に搭載されている既存の2.7リッター「エコブースト」V6エンジンまたは3.3リッターV6エンジンにハイブリッド・システムを組み合わせる。実際に改造作業を行うのは同社ではなく、社用車を扱うメカニックが、「1日で組み込むことができる」とXLハイブリッド社が言う改造キットを使って行うことになる。2輪駆動、4輪駆動のどちらにも組み込みが可能で、キャブや荷台の仕様にも制限はない。この改造には15kWhバッテリーパック、動力伝達装置に取り付けるトラクションモーター、回生ブレーキ、それらを制御する技術が含まれており、レベル1とレベル2の充電に対応している。


この改造でどのくらいの出力やトルクが得られるのかは言及されていないが、追加された電気モーターの力は、停止した状態から発進する際に最も有効に働くことが期待できる。だが、XLハイブリッド社が誇るこのシステム最大の成果は、燃費を50%も向上させることができるという点だろう。

この改造を行っても車両のメーカー保証に影響はなく、XLハイブリッド社はコンポーネントに3年もしくは7万5000マイル(12万700km)の保証を付けている。

XLハイブリッド社はF-150の改造について、カリフォルニア州大気資源局(CARB)から承認を得たばかりで、同社によるとピックアップでは初めてだという。大気汚染防止と温室効果ガス削減を推し進めるカリフォルニア州に、他の州も続くことになるだろう。また、XLハイブリッド社は、CARBが今後20年で内燃エンジンを厳しく制限することに関心を示しているのはもちろんのこと、近いうちにさらに厳しい排出規制に乗り出すことをほのめかしたと指摘している(2040年までに内燃エンジンの販売を終了する法案が州議会に提出され、ジェリー・ブラウン州知事も支持している)。

ただし残念ながら、XLハイブリッド社のプラグイン・ハイブリッド化キットは、多数の車両を業務で使用する法人向けであり、個人が購入して愛車のF-150に取り付けることはできない。しかし、この技術が実際に有効であることは証明された。米国で最も売れているクルマが、ピックアップ・トラックであっても、ハイブリッド化できることが分かったのだ。しかも、XLハイブリッド社の説明によれば、その仕組みは決して難しいものではないように思える。それほど遠くない将来、個人オーナーもハイブリッド化されたピックアップ・トラックに乗ることができるようになるのではないだろうか?


By GREG RASA
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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