マクラーレン、公道を走れるレースカーとして10台のみ特別に製作した「MSO X」を発表!
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我々はマクラーレン「570S」を大変気に入っている。このマクラーレンのエントリー・モデルほど、シャープなルックスと素晴らしいスピード、そして本当の意味での実用性を兼ね備えたクルマは他にほとんどないだろう。だが、それでもカスタムする余地はある。同社の「マクラーレン・スペシャル・オペレーション(MSO)」は、金に糸目を付けない顧客の特別注文に応える部門だが、今回は公道仕様の570Sをレース専用車両の「570S GT4」に近付けた、いわば"公道を走れるレースカー"とも言うべき特別なモデルを10台のみ製作し、8ヶ月で納車したと発表。この「MSO X」と呼ばれる10台は、それぞれ1990年代にル・マン24時間レースで活躍した「マクラーレン F1 GTR」からインスパイアされたカラーリングを纏っている。


このMSO Xを一目見れば、マクラーレンの本気度が感じられるだろう。もし、カラーリング、ルーフ・シュノーケル、固定式リア・ウイングから感じ取れなくても、軽量化のために省略された(そして消火器を備えた)内装から伝わるのではないだろうか。これはまさしく、公道走行可能なレースカーだ。10台全てがマクラーレンの米国最大のディーラー、マクラーレン・ニューポート・ビーチ店から依頼されているため、実際に米国の公道を合法的に走ることができる。マクラーレンはオーナー達にサーキットまで自走してもらえるように、MSO X全車にパーキングセンサー、リアビューカメラ、エアコンディショナー、そしてスピードバンプやドライブウェイ用のリフトを装備した。


マクラーレンはロードカーの570Sをレースカーの570S GT4に近付けるため、他にも様々なタッチをあちこちに加えている。リア・ウイングは車体後部に100kgのダウンフォースを与え、1997年モデルのF1 GTR ロングテールにインスパイアされたルーフ・シュノーケルは空気の流入を増大させる。GT4スタイルのフロント・フードに開けられたエア・インテークは、ルーフ・シュノーケルやリア・ウイングとの組み合わせで、優れたエアロダイナミクスを発揮。フロントに追加されたダイブプレーンは車両前部の安定性を高める。さらにMSO チタニウム・スーパースポーツ・エキゾーストと、ピレリ製「P-Zero Corsa」タイヤが装着されている。

ルーフ、フード、サイド・スカート、エンジン・カバー、前後バンパー、リア・ディフューザーは全てサテン仕上げのカーボンファイバー製。リア・バンパーの切り抜きは、軽量化のためだという。


標準の570Sのインテリアは、ステアリングホイール、インストゥルメント・クラスター、センターコンソールにカーボンファイバーが使用されている。だが、MSO Xはカーペットとレザーを取り除き、ドア・シルの部分にはマクラーレンのカーボンファイバー製「モノセル2」シャシーが剥き出しになっている。カーボンシェルのバケット・シートには6点式レーシング・ハーネスを装備。標準の3点式シートベルトも公道走行用に残されている。センターコンソールの物入れは軽量化のために取り外されたが、シート背後のカーボンファイバー製バルクヘッドにはヘルメットを置けるスペースが用意されている。「マクラーレン・トラック・テレメタリー」を使えば、サーキット走行中にカメラで撮影した映像を後で見ることができる。

マクラーレンはMSO Xの価格を公表していないが、特別仕立てのスーパーカーを購入するような人は、そんなことを気にしないのだろう。我々はせめて、まだ公開されていないあと8台の写真を見られたらと願うばかりだ。


By REESE COUNTS
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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