「マスタング」や「カマロ」と真っ向勝負ができた、1981年型ダットサン「280ZX」(フェアレディZ)を廃車置場で発見
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S130型ダットサン「280ZX」(日本名:2代目日産「フェアレディZ」)はディスコ全盛期の"Zカー"であり、米国では1979~83年モデルイヤーにかけて販売された。小さく引き締まった先代の「280Z」(S30型)と比べると、当時流行したポリエステル製レジャースーツを着てぽっこりと膨れた胴回りを隠したようなボディに、「ハイミナール」(1960年代にいわゆる"合法ドラッグ"として若者に人気があった睡眠薬)を大量摂取したようなサスペンションを持つクルマだ。プラス面としてはフォード「マスタング」シボレー「カマロ」と真っ向から勝負できるクルマでもあった。写真の280ZXは、全身にサビを発生させながらサンフランシスコ・ベイエリアにある廃車置場に辿り着き、朽ち果てようとしている1981年型だ。


カリフォルニア沿岸部は年中乾燥した気候であり、サビやすい古い日本車を赤いサビの山に変えてしまうような道路用塩が散布されることもない。しかし、太平洋の側に長期間置かれていたクルマは、腐食のホラーショーと化す。


ビーチの荒波が潮風を近辺のクルマ浴びせ掛け、さらに朝霧によって毎日数時間クルマが湿らされる。このダブル・パンチを受け、大抵はウィンドウ周りやトランクの閉じ目、ドアハンドルなど、どこかしら腐食するまでにそれほど時間は掛からない。筆者は、長年に渡りベイエリアの廃車置場で、この過程のぞっとするようないくつか写真に撮ってきた。


ここに辿り着くまで、この280ZXは18万マイル(約29万km)を超える距離を走って来たようだが、1980年代前半の標準的な日本車としてはそれほど悪くない。


このS130型が登場した時代、Zカーはスポーティなラグジュアリーカーとしての性格が強まっており、セドリック「ブロアムVIP」から流用されたと思われる自動温度調節パネルを備えていた。


このクルマの2,753cc直列6気筒SOHCエンジンは最高出力145hpを発生した。これは、同時代の「カマロ Z28」が搭載する標準の5.0リッターV型8気筒と全く同じ馬力だ。カマロのオーナーは165hpのV8にアップグレードできたが、280ZXのオーナーは180hpのターボチャージャー付き6気筒にアップグレードすることが可能だった。1981年型のマスタングはというと、115hpを発揮する4.2リッター(255キュービック・インチ)のV型8気筒か、132hpを発揮するターボチャージャー付きの2.3リッター直列4気筒「ピント」エンジンのどちらかを購入時に選ぶことができた。



内装は汚れているが、それほど荒らされていないため、いくつかのコンポーネントは、今も生き残っている280ZXの元に行くかもしれない。


「ベロアのシートに座ってみないか!」


筆者はこれまで廃車置場を探し回ってきた中で一度だけ、ブラック・ゴールドの280NXも見付けたことがある。


By MURILEE MARTIN
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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