ロータスのゲールズCEO、160km/h超で幹線道路を走行中にスピード違反で捕まる 「職務としてのテスト・ドライブ」と弁明
英国の警察が、ロータス本社のあるノーフォーク州ヘセル近くを通る幹線道路A11号線を102mph(約164km/h)で走行していたロータス車をスピード違反で検挙したところ、運転していたのは同社のジャン-マルク・ゲールズCEOだった。ロータスなら160km/hを超える速度で走ることなど問題ないが、その場所が制限速度70mph(約113km/h)の公道となると話は別だ。罰則規定によると運転者には違反点数3点、反則金100ポンド(約1万6,000円)が最低でも科せられるのだが、これがゲールズCEOにとってさらに大きな問題となる。最大の問題は、同CEOがすでに過去の違反で点数合計が8点になっていることで、英国ではこれが12点になると6ヶ月免許停止となる。免停まであとわずか1点という状況にゲールズ氏は陥りたくないわけである。

ゲールズ氏は自ら裁判所で事情を説明することもできたが、サイモン・ニコルズ弁護士を代理人に立て、「テスト・ドライバーの弁明」とも呼ぶべき難解な陳述書を作成した。それには、そもそもゲールズ氏がスポーツカー・メーカーのCEOとして同社の新製品をテスト・ドライブしなければならないというプレッシャーを感じており、CEO自らがエンジン全開で職務に取り組む姿勢こそが「ロータスが増収に向かった驚くべき転換の一因である」と書かれていた。したがって、ゲールズ氏が今後もその職務を遂行していくことは肝要であり、ひいては英国の国益となるだろうとまで述べてあるのだ。しかし、少々厚かましすぎると思える箇所はその後で、「もちろん、(ゲールズ氏は)運転には細心の注意を払っていたが、制限速度は守っていなかった」と記述し、罰則規定は「(人を導くための)手すりであり(人を捕らえるための)手錠ではない」と綴られている。

そこでニコルズ弁護士は、反則点を付与する代わりに、30日間の免許停止と違反金を科すよう提案。裁判所もこれに同意し、ゲールズ氏にしばらくの間、運転席ではなく助手席に座らせることに加え、罰金666ポンド(約10万4,000円)と刑罰賦課金66ポンド(約1万円)の合計732ポンド(約11万4,000円)の支払いを命じたが、反則点は与えなかった。裁判官はゲールズ氏(出廷はしていなかったが)に、時速が3ケタになるような職務については公道ではなくテスト・コースで行うよう求めた。今回の一件で、ロータスがクルマを軽量化する技術だけでなく、罪を軽くする術にも長けていることが証明された。


By JONATHON RAMSEY
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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