ドゥカティが電動バイクを計画中 ただし登場はまだしばらく先
フォルクスワーゲン・グループは電動化の推進について、ありとあらゆるプロモーションを行っている。9月のフランクフルト・モーターショーで、マティアス・ミュラーCEOは、2030年までにグループの全ブランドに電気自動車を投入すると聴衆に語った。続くフォルクスワーゲン(VW)のプレスリリースでは具体的な方向性を繰り返し、「全てのブランドと市場にわたって300種あまり存在する各モデルに、最低1つの電動モデルを投入する」としている。それらのブランドには(今のところ)ドゥカティも含まれており、イタリアのエンジニアが赤いカウルを持つバッテリー駆動のオートバイを造ることを示唆している。

確かに、ここでは「2030年」という期限と「全ブランド」と言われているだけで、具体的に電動ドゥカティの誕生を予告しているわけではない。これについて質問されたドゥカティのクラウディオ・ドメニカリCEOの答えは、主要自動車メーカーから聞いているものと同じ平凡なものだった。つまり、ドゥカティは電動バイクをいずれ発表する計画だが、まだそれに相応しいバッテリーがないという。今年9月に行われた新型V4エンジンの発表会で、ドメニカリ氏は報道陣に「そう遅くないうちに"電気エンジン"を発表する」と話していた。同氏はオートバイ情報サイト『Motorcyle』に次のように語っている。「将来に向けて電動パワートレインは非常に興味深い。たとえ我々がバッテリー技術について今のところ時期尚早だと考えているにせよ」。さらに分かりやすく説明するよう頼まれると、ドゥカティのオートバイに採用するには、バッテリーのエネルギー密度がもっと改善される必要があると語った。

結局は様々な自動車メーカーで見てきたように、VW、ドメニカリ氏、そして我々は、イタリアのエンジニアとメカニックが自らドゥカティを電動化するのを目にすることになるだろう。電動バイク・メーカーのミッション・モーターサイクルズが「ムルティストラーダ」を完成させたのは約10年前のことだ。2015年にはゼロ・モーターサイクルズがタイで電動ハイパーモタードを急ピッチで作り上げ、ドメニカリCEOはスクランブラー発表のためにタイの現地を訪れた際に同バイクに乗ったと報じられている。さらに今年はじめ、ミラノのScuola Politecnica di Designの学生がドゥカティの協力を得ながら、学部制作として「ゼロ・エレクトリックコンセプト」(写真上)と名付けられた電動ドゥカティをデザインした。仮に電動の航続距離が1mに満たなくても今すぐ買いたくなるようなバイクだ。2030年までにはもっと多くの人に向けて、ドゥカティ自ら開発した、正式な電動ドゥカティが誕生するだろう。しかし、幼児向けであれば、数百ユーロと送料で今すぐ電動のドゥカティを手に入れることができる。


By JONATHON RAMSEY
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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