新品ボディと現代的装備で甦ったRevology社の1967年型「シェルビー GT500」
1967年型「シェルビー GT500」ほどアイコニックなマッスルカーは少ないだろう。ビッグブロック・エンジンを搭載したこのマシンは当時、最も速く最もパワフルなクルマの1台だった。しかし現代の基準に照らし合わせてみると、ルックスやサウンドは素晴らしいものの、運転するとタイヤを付けた威勢のいいザトウクジラのようで、まさに前世紀の遺物である。Revology社はそんなGT500に現代的な改良を施したクルマを、10月31日からラスベガスで開催される今年のSEMAショーで公開する。

昨年の同ショーに出展された「シェルビー GT350」と同様、Revology社のGT500はフォードおよびシェルビーの両社からバックアップを受けているので、メーカー公認のレストアということになる。だが、単にオリジナルに忠実に復元されたクラシックカーとは違う。インテリアからパワートレイン、サスペンションに至るまで、全てが現代の部品でアップデートされているのだ。

レストアには、フォードから認証を受けた新品の「マスタング」用スチール製ボディを使用し、これにスクープを備えるファイバーグラス製ボンネットを組み合わせ、クラシックなシェルビーには欠かせないバッジとストライプを装着。テールライトとパーキング・ライトはLEDで、ヘッドライトはハロゲンが標準だが、625ドル(約7万円)を払えばLEDユニットにアップグレードできる。もちろん、フロント・グリルにはドライビング・ランプを装備する。4輪とも17インチの10スポーク・シェルビー・ホイールには、ブリヂストン製「ポテンザ」245/5ZR17タイヤを履く。

インテリアはシート、内装、カーペットなど全て新品。ナッパレザー張りのバケット・シート、ウッドリムのステアリング・ホイール、メーター・クラスターはシェルビーの復刻品が取り付けられている。さらに、エアコン、キーレス・エントリー、パワー・ドアロック、Bluetooth対応サウンド・システムはすべて標準装備。パワー・ウィンドウはウィンドウ・クランク・ハンドルが電動で回転する。

心臓部には現行のフォード「マスタング GT」と同じフォード製5.0リッターV型8気筒「コヨーテ」エンジンを搭載し、最高出力450hpと最大トルク55.3kgmを発揮する。オプションのスーパーチャージャーを装着すれば、最高出力600hp、最大トルク65.7kgmに高めることも可能だ。トランスミッションはトレメック製「T-56」6速マニュアルが標準だが、オートマチックも選べる。 Revology社によれば、このクルマのパワー・ウェイト・レシオはフェラーリ「458イタリア」と同等だという。

標準仕様の足回りは、フロントが不等長コントロールアーム、リアはパナールロッド付き3リンク式に、RideTech製の調整式ショックアブソーバーとスプリングの組み合わせだが、 Revology社はさらに高性能な3ウェイ式ショックアブソーバーや、プロツーリング仕様サスペンションも提供している。ちなみに前者の価格は3,250ドル(約37万円)、後者は「電話でお問い合わせを」となっている。駆動系には減速比3.89のフォード製9インチ 31スプライン リア・アクスルシャフトに、EATON TRUETRAC製LSDを装備。ブレーキは4輪すべてにスロット入りローターを装着し、フロントが6ピストンの固定キャリパー、リアは4ピストンの固定キャリパーとなっている。

もちろん価格は安くはない。標準の450hpエンジン+6速MT仕様で、18万5,000ドル(約2,100万円)から。スーパーチャージャー付きモデルが欲しいなら少なくとも22万ドル(約2,500万円)、自分でギアチェンジしたくなければさらに5,000ドル(約57万円)を払わなければならない。全てのオプションを装備すると、30万ドル(約3,400万円)近くになる。しかし、本物のシェルビー GT500を手に入れようと思ったら、やはりかなりの大金を用意しなければならないはず。しかもRevologyのGT500なら、貴重なクラシックカーが傷む心配をせず、思い切り、そして快適に走らせることができるのだ。


By Reese Counts
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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