インフィニティ、1940年代のレースカーから着想を得た電気自動車「プロトタイプ 9」を発表!
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1940年代、50年代、60年代のオープンホイールのグランプリ・レースカーほど、エレガントで美しいクルマは少ないだろう。そのシンプルでスレンダーな形状には、行き過ぎた華やかさや装飾は一切ない。意図的なデザインが美しさを与えているのだ。

インフィニティは、そんなクラシック・マシンからインスピレーションを受けた「プロトタイプ 9」を発表した。11日の記事でもティーザー画像をご紹介したが、このコンセプトは、モダンな完全電動パワートレインを、クラシックなラインの下に隠した、古さと新しさが融合されたクルマと言えるだろう。このプロトタイプ9は、8月20日に米国カリフォルニア州で開催されるペブルビーチ・コンクール・デレガンス2017で完全デビューする予定だ。

The INFINITI Prototype 9 is a celebration of Nissan Motor and INFINITI’s ingenuity, artistry and craftsmanship. It represents a reimagining of a 1940s race car with time-honored production techniques employed to realize its retro design.

インフィニティによれば、このクルマは「もし、1940年代のグランプリ・レースカーをインフィニティが作っていたとしたら、どんなものだったろうか?」という単純な考えに基づいて造られたという。シルバーのペイントは日本風というよりもドイツ風かもしれないが、デザインは実際の40年代のグランプリ・レースカーと見間違えそうなほど。グリルとエンブレムだけが、インフィニティによるクルマであることを表している。センターロック式のワイヤホイールに装着された薄いバイアスプライ・タイヤから、ドライバー・シート周囲に打たれたボルトに至るまで、全てが完璧と言える。

The INFINITI Prototype 9 is a celebration of Nissan Motor and INFINITI’s ingenuity, artistry and craftsmanship. It represents a reimagining of a 1940s race car with time-honored production techniques employed to realize its retro design.

その非常に長いフード下には、日産のアドバンスド・パワートレイン・デパートメントが開発した電動モーターとバッテリーのプロトタイプが搭載されている。これらが最高出力148hp、最大トルク32.6kgmを発生し、後輪を直接駆動する。それは約890kgという軽量な車体を、0-100km/hまで5.5秒で加速させるのに充分なパワーだ。最高速度は170km/hと控え目だが、電動モーターによる強大なトルクと、前43:後57という重量配分によって、このプロトタイプ 9は小さくて狭いサーキットを、弾丸のように走り回れるはずだ。蓄電容量30kWhのリチウムイオン・バッテリーは、約20分間の全開走行が可能だという。

車体は鋼鉄製のラダー・フレームに、職人が手作業で叩き出したスチール製のボディが載せられている。板ばねを使ったサスペンションは、フロントがリーディング・アームによるリジッド・アクスル、リアはド・ドィオン・アクスルだ。これに旧式な油圧ロータリー・ダンパーが装備されている。パワー・ステアリングはなく、4輪ディスク式ブレーキにもブースターは備わらない。

むき出しのコックピットには、薄いシートとステアリング・ホイール、シフトレバー、そしていくつかのスイッチがあるだけ。3つの計器はステアリングの中心に固定されたアルミ製のハブに取り付けられている。

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このプロトタイプ 9は、インフィニティ及び日産の数多くの異なる部門によって設計、製造されたという。より多くのデザイナーやエンジニアがこのプロジェクトに参加したいと考えたため、シンプルなスケッチが膨らんでいった。ちなみに車名の「9」というのは、日本語の「キュウ」という発音と、インフィニティが現行ラインアップの車名で使用している「Q」の発音が似ていることから付けられたとか。

もちろん、このクルマはインフィニティや日産から今後登場する市販モデルを示唆するものではない。しかし、過去の名車が並ぶペブルビーチではきっと注目を集めることだろう。できることなら、ラグナ・セカ・サーキットを走る姿も見たいものだ。


By Reese Counts
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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