ホンダ、非ハイブリッドのレースカー「NSX GT3」を発売
Related Gallery:Acura NSX GT3

アキュラホンダ)が、同社の最新かつ最高のスポーツ・モデルである新型「NSX」をベースにした、FIA GT3規定のレーシングカー「NSX GT3」を公開したのは1年ほど前のこと。ロードカーが発売されるまでには何年も要したが、GT3マシンの開発は比較的早く進んだようだ。今季、NSX GT3はファクトリー・チームからいくつかのレースに参戦し、サーキットで合計8万5,000km以上の距離を走り、2つのレースで勝利を挙げた。そしてホンダとアキュラは7月27日、来シーズンに向けて、このNSX GT3をプライベート・チームに販売すると発表した。

NSX GT3は、ロードカーのNSXからハイブリッドの全輪駆動システムを取り除いたバージョンと考えると話が早い。3.5リッターV6ツインターボ・エンジンはそのままミドシップに搭載されるが、電動モーターがないため、動力は全てXtrac製6速シーケンシャル・ギアボックスを介して後輪へ伝えられる。

Acura NSX GT3 Racecar

シャシーは量産モデルのNSXと一緒に米国オハイオ州の工場で造られる。エンジンも同様だ。シリンダーブロックからシリンダーヘッド、バルブトレイン、クランクシャフト、ピストン、ドライサンプ潤滑システムまで、ロードカーと同じ物を共有するという。そして、最終的な組み立ては、イタリアのJ.A.S. Mortorsportが行うことになっている。

この1年、NSX GT3はアキュラのワークス・チームの下で、ウェザーテック・スポーツカー選手権のGTデイトナ(GTD)クラスや、ピレリ・ワールドチャレンジのGTカテゴリに参戦してきた。他にも日本のSUPER GT GT300クラスや、ブランパンGTシリーズとニュルブルクリンク24時間レースなど、世界各国で行われるFIA規定のレース・シリーズに参戦が可能だ。



販売や技術サポート、パーツ供給は、北米ではホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(HPD)、日本では無限(M-TEC)、そして欧州ではJ.A.S. Mortorsportが行う。J.A.S. Mortorsport引き渡し価格は46万5,000ユーロ(約6,050万円)となっている。

世界の名門スポーツカーとサーキットで戦うNSXの活躍に期待しつつも、我々が本当に求めているは、このGT3マシンのロードゴーイング・バージョン、つまり、後輪駆動で軽量な非ハイブリッドのNSXを、公道で走らせることなのだ...。


By REESE COUNTS
翻訳:日本映像翻訳アカデミー