各自動車メーカーとドイツ政府、都市部のディーゼル車走行禁止を回避するため改修に同意
ドイツの政府当局と各自動車メーカーは、同国の都市でディーゼル車の走行が禁止されることを回避するための救済計画として、これまで販売されたディーゼル車の改修に同意したことが、自動車業界と政府の情報筋により明らかになった。

この計画を遂行するには20億ユーロ(約2,600億円)近い費用がかかるが、自動車会社がクルマ1台につき100ユーロ(約1万3,000円)を負担することで同意したという。

2015年にフォルクスワーゲン・グループが排出ガス試験で不正を行ったことを認めて以来、ディーゼル車の排出する窒素酸化物が呼吸器疾患を引き起こすとして、業界全体が厳しい視線にさらされてきた。

フォルクスワーゲン・グループのアウディは、最大85万台のディーゼル車でリコールを実施すると発表している。対象となる6気筒および8気筒エンジンに搭載されたソフトウェアの更新は無料で行われる予定だ。また、同社は、同じ6気筒と8気筒エンジンを搭載するポルシェとフォルクスワーゲンのクルマにも同様の措置を講じるようだ。

メルセデス・ベンツもアウディと同様に、2億2,000万ユーロ(約285億円)を投じてドイツで300万台のディーゼル車の改修を実施すると発表している。

ポルシェのオリバー・ブルーメCEOは7月18日、当社では今後、電気自動車に力を入れ、ディーゼル・エンジンの採用を打ち切ることも視野に入れていると述べた

今回の改修では、欧州の排出ガス基準である「ユーロ6」および「ユーロ5」に対応したディーゼル・エンジンを搭載する国内外全ブランドの車両が対象となるという。計画は8月初旬から実施される予定だ。

関係者によれば、ディーゼル車のソフトウェアを更新することで、自動車業界は窒素酸化物の排出量を約20%削減できるという。

ドイツ当局は各地域や都市において、改修されたソフトウェアの効果を測定する予定であり、これによってディーゼル車の通行禁止を回避できることが期待される。

自動車業界の幹部とアレクサンダー・ドブリント独交通相は、8月2日に予定されるトップ会談でディーゼル車が引き起こす公害について話し合う予定となっている。


By Reuters(Arno Schuetze)
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

■関連記事