【ビデオ】パワーよりもハンドリングの良さが際立つ、2017型ホンダ「シビックSi」に試乗!
米国版Autoblog編集部は今年5月、フルモデルチェンジした新型ホンダ「シビック Si」に南カリフォルニアで試乗した。

今回の動画レビューで我々が最も確認したかったのは、このクルマが発表されたときに失望の声が上がった、僅か205hpの最高出力でも満足できるかということだ。そして試乗してみた結果、新型シビック Siは充分に元気なクルマではあるが、他の同価格帯のパフォーマンスカーと比較すると、速さはやや物足りないと感じられた。しかし、シビック Siはパワー以外の魅力を備えている。



我々は、曲がりくねったエンジェルス国立森林公園の道路と、モハベ砂漠にあるホンダのテストコース、ホンダ・プル―ビングセンターでシビック Siのクーペに試乗した。

1.5リッター直列4気筒エンジンは、標準モデルの「シビック」より大型のターボチャージャーを装着することで、最高出力205hpと最大トルク26.5kgmを発生。低回転から太いトルクを発揮してくれるので、加速しようとする度にシフトダウンしなくても済む。最高出力の数字だけを見ると先代と変わらず、車両重量が軽くなっているという優位な点はあるが、依然として身体がシートバックに押しつけられるほど速くはない。



競合するホットハッチと比べるとパワフルさは感じないが、それを補って余りある魅力がシビックSiにはある。優れたハンドリングと素晴らしいステアリングだ。特にスポーツ・モードに切り替えると、適度な重さと自然なフィールでタイヤの感触を伝えてくる。コーナーでは強力なグリップで路面に張り付き、非常に安定感が高く、引っ繰り返りそうな不安はまったく感じない。

マニュアルのシフターもとても良い。ホンダの最上級モデル並みとまではいかないが、ストロークは短く、スムーズにシフトチェンジできる。



さらにSiでは、外観や内装にもいくつかアップグレードが施されている。クーペの場合、最初に気付くのは大きなリア・ウイングだろう。そしてハッチバックと共通のフロント・バンパー、ブラックアウトされたグリル、そして何といってもセンター出しのエキゾーストに心惹かれる。



オーディオ・システムもアップグレードされ、ムーンルーフ、シートヒーター、デュアルゾーン式エアコンなどが標準装備となるが、中でも優れているのはシートだ。ほとんど黒いクロスで覆われているが、それがちょっとカーボンファイバーを思わせる。コーナーではしっかりと身体を支えてくれ、日常の運転時には十分快適で、そのバランスが良い。



このように様々な特徴を持ちながら、シビック Siは2万4,775ドル(約280万円)からという手頃な価格で、大きな価値を生み出している。さらに付け足すオプションといえば、200ドル(約2万2,000円)のサマー・パフォーマンス・タイヤくらいだ。ベース価格で必要とされる装備は全て付いており、値段のわりにとても楽しいクルマに仕上がっている。足りないのは、シートバックに押しつけられるほどのパワーだけだ。そういう速さを求めるのであれば、他のホットハッチやコンパクト・スポーツカーを買うしかない。だが、シビック Siは非常に優れたオールラウンダーだ。楽しいクルマを決めるのはパワーだけではないということを証明している。余分なパワーがなくても、支払う金額に対し大きな楽しさが感じられるクルマが欲しいなら、絶対にチェックしてみるべきだ。




By Joel Stocksdale
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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