テスラの急速充電施設「スーパーチャージャー」が、他社の電気自動車でも利用可能に!?
テスラの急速充電設備「スーパーチャージャー」の広範なネットワークは、電気自動車(EV)を購入する際に同社のクルマを選ぶ決め手の1つとなるだろう。テスラが設置した独自の充電設備だから、テスラのオーナーだけが使用できるわけだが、そんな理屈も今後は変わるかもしれない。EV関連の情報サイト『Electrek』によると、テスラは他のEVメーカーと話し合い、このシステムを誰でも利用可能にすることに積極的であるというのだ。

テスラの共同創設者でCTO(最高技術責任者)のJB・ストローベル氏は、ウィスコンシン州で開催された米国中西部再生可能エネルギー協会の第28回エネルギーフェアで、同社はスーパーチャージャーを共用することについて調査を進めていると述べた。実際、この提案が成されたのは初めてではない。2015年後半にも、テスラのイーロン・マスクCEOはストローベル氏と似たようなコメントを残している。もはや、それが実現するかどうかではなく、問題は「いつ」実現するかというレベルになっているように思われる。

これはシボレーの新型EV「ボルト(Bolt)」や、日産「リーフ」のオーナーにとっては良い話だろう。とはいえ、すでにスーパーチャージャー・ステーションでは充電待ちのクルマが多いことが問題になっている。テスラ以外のクルマまで使用することになれば、その問題は悪化する一方だ。テスラは今年、すでに世界規模でスーパーチャージャーのネットワークを2倍に拡大する計画を示している。しかし、それは新型「モデル3」が出回ることを見越してというのが本来の目的だ。

充電時間を短縮するようにしなければ、大都市圏での渋滞は免れないだろう。現在、他社が販売しているEVのほとんどは、テスラのスーパーチャージャーほどの急速充電はできない。しかし、それも間もなく変わるはずだ。ポルシェメルセデス・ベンツアウディBMWが、急速充電可能なクルマの開発に取り組んでいる。テスラのネットワークが利用できるとなれば、大きな意味を持つことになるだろう。

一方で、テスラ車のオーナーにはどのようなメリットがあるのかといえば、それはまだ分からない。もし他メーカーでもスーパーチャージャー・ネットワークを利用するようになったら、テスラのコストは削減されるだろう。その恩恵が顧客にも反映されるはずだ。とはいえ、現在のところ、確定したことはまだ何もない。


By Reese Counts
翻訳:日本映像翻訳アカデミー