ジェンソン・バトン「今季はもうF1レースに出場するつもりはない」と明言
2009年のF1世界チャンピオンであるジェンソン・バトンにとって、フェルナンド・アロンソの代役としてマクラーレンで出場した先日のモナコGPが、最後のF1レースになるかもしれない。

英国出身37歳のバトンは、自分の予想以上にレースを楽しんだが、今季はもうF1レースに出場するつもりはないと、先週末にきっぱりと明言した。

「もう意欲がわいてこないんだ。全くね」とバトンは語っている。モナコGPでは、予選で9番手というタイムを記録したバトンだったが、年間規定使用数制限を超えたパワーユニットのコンポーネントを使用したため、決勝レースはピットレーンから最後尾スタート。レース中にはザウバーのパスカル・ウェーレインと接触してクラッシュし、リタイヤに終わった。

このクラッシュはバトンの責任とみなされ、次戦は3グリッド降格のペナルティが科せられたが、その次戦は実現しそうもない。ワールド・チャンピオンに2度輝いているアロンソが、クラッシュの相次いだインディアナポリス500マイル・レースでマシンから無傷で降りてくるのを見て、バトンは安堵のため息をついたことだろう。

アロンソはレースで27周にわたりトップを走行していが、200周するレースの残り21周目でホンダ製エンジンがよく見られるエンジン・ブローでリタイヤ。だが、もしレースで負傷していたら、バトンは代役としてまだまだ参戦せざるを得なかったかもしれない。

バトンはレース前に、必要とされたら今季また代役として戻るかと訊かれると、「誰にもわからないよ。でも僕にはそのつもりはない」と答えている。

「チームはドライバーを何度も替えたりしないはず」

「だから、ノーだ。僕には今季またF1レースに出場するつもりは全くない。他のカテゴリーではあるかもしれないけどね。でもF1ではないよ。今はF1から離れて他のことを楽しんでいるから」

過去には何度もチャンピオンを獲得したマクラーレンだが、今年まだノーポイントなのは同チームだけ。アロンソが今季限りでチームを離れたら、2018年には再びバトンを呼び戻すという選択肢もありそうだが、彼は昨年末に引退したF1に未練がないことを明らかにしている。

バトンは「正直言うと、ここ数年で最も」練習を楽しんだと語ったが、新しいレギュレーションにおけるレースカーの幅や特性、オーバーテイクできる可能性について、明らかに懸念を持っていた。

彼の復帰レースにおける最高の瞬間は、おそらく、レース前にかかってきたアロンソからの電話だろう。アロンソは彼に幸運を祈り、自分のクルマを大事に扱ってくれるように頼んだという。

そこでバトンは、「わかった。君の運転席でおしっこを漏らすよ」と笑いながら返したという。


By Reuters
翻訳:日本映像翻訳アカデミー