VWのミュラーCEO、「この先しばらくの間、ディーゼルは不可欠な存在であり続けるだろう」と発言
フォルクスワーゲン(VW)グループの年次総会でマティアス・ミュラーCEOは、環境に優しいクルマの開発と実現に関する計画について繰り返し述べた。この計画には、2025年までに30車種の新型電気自動車を市場投入する同社の計画と、2018年末までにグループ全体で10車種の電気自動車を発表する計画も含まれる。しかし、同社は内燃エンジンに終止符を打つという状態からはほど遠く、そこには2015年に問題を巻き起こしたディーゼル・エンジンも含まれているようだ。これはミュラー氏の「この先しばらくの間、ディーゼル車は不可欠な存在であり続けるだろう」という発言にも現れている。

ミュラーCEOによると、VWはガソリン・エンジンとディーゼル・エンジンをよりクリーンなものにするためには、どんな苦労も惜しまないそうだ。そして同氏は、2020年までに燃費を10~15%向上させることが目標だと語った。VWはそれを実現するために100億ユーロ(約1.2兆円)を投資するという。

ディーゼル排出ガス不正問題の余波を考えれば、この計画が奇妙に思われそうなことは、ミュラー氏も認識しているようだ。その証拠に「現在、論争が白熱しているものの、この投資は特にEuro6に対応するディーゼル・エンジンに適用される」と述べている。このことから、VWは米国市場にディーゼル車を再投入する予定はなく、欧州に向て開発を進めるという意図がうかがえる。しかし、全ての内燃エンジンについて燃費の向上を掲げていることから、さらに低燃費なVW製ガソリン・エンジンの登場も期待できそうだ。


By Joel Stocksdale
翻訳:日本映像翻訳アカデミー