【ビデオ】フェルナンド・アロンソ、インディ500のルーキー・テストに参加!
フェルナンド・アロンソは5月3日、インディアナポリスの有名なブリックヤードに到着すると、インディ500のスターティング・グリッドを確保するため、インディカーのルーキー・オリエンテーションに参加した。

F1世界選手権ではこれまで276戦に出場し、2度も世界チャンピオンに輝いたアロンソだが、インディーカー・シリーズでは"ルーキー"なので、出場資格を得るためのテストを受けなければならない。初めてドライブしたインディーカーで、アロンソは222.548mph(約358.3km/h)という速度を記録し、難なくルーキー・テストをバスした。

昨年のインディ500で、ポール・ポジションを獲得したジェームズ・ヒンチクリフが4周で記録した平均速度が230.760 mph(約371.37km/h)だったことを考えると、"35歳の新人インディカー・ドライバー"が記録したこの速度は実に見事なものだ。

「僕には新鮮だった。あれだけの速さで反時計回りに走るのはちょっと不思議な感じがした」とアロンソはリポーターに語り、「クルマの感触は、だいたい予想していたとおりだった。違っているのは、いま僕が感じているレースそのものに対する興奮だ」と続けた。



アロンソは先月、在籍するマクラーレンF1チームから許可を得て、5月28日のF1モナコGPを欠場してまで、同じ週末に行われるインディ500に参戦すると発表し、モータースポーツ界を騒然とさせた。彼の夢はF1モナコGP、インディ500、ル・マン24時間レースというモータースポーツの三大イベントで優勝することだという。

マクラーレンは、1970年代にインディ500で勝利を収めたマシンと同じパパイヤ・オレンジのカラーリングをまとったインディカーをアロンソのために用意。ホンダ製エンジンを搭載するこのマシンを走らせるのは、かつてマクラーレンからF1に参戦したこともあるマイケル・アンドレッティのチームだ。



ブリックヤードでは、アロンソはとてもリラックスした様子で、29号車に乗り込むとすぐに1周2.5マイル(4.023km)のオーバルコースを200mph(約322km/h)以上で周回した。

ルーキー・オペレーション・プログラムは、アロンソが出場枠33台の1つを確保するための最初の一歩となる。インディ500に初めて出場する全ての選手は、段階的に速度を上げて行われる走行テストをクリアし、独特のコース特性をマスターしなければならない。



今回のプライベート・テストで、アロンソは110周を走り込んだが、33台で競い合う5月28日のレース当日は状況がかなり異なるだろう。

「今日は単独で走ってコースを把握し、必要なテクニック全ての習得に励んだ」と語るアロンソだが、セッションの終盤に2羽の鳥がマシンに激突するアクシデントに見舞われた。「あの時は僕がクルマを運転していたのではなく、クルマが僕を操縦していたんだ」と言う。

F1では競争力に欠けるマクラーレンに乗り、厳しい戦いを強いられているこのスペイン人ドライバーは、3大レースを制した唯一のドライバー、英国人のグラハム・ヒルに続くことを現在の目標に定めたようだ。

マクラーレンはF1史の中でも2番目に多い通算優勝回数を誇る名門チームだが、2012年から1勝もしておらず、パワーと信頼性に欠けるエンジンにより今なお低迷の記録を更新している。



いつもと違う場所と競争力のあるクルマにアロンソは満面の笑みを浮かべ、初めてとなるインディカーの体験、一瞬一瞬を楽しんでいるようだ。

「場所に敬意を払い、クルマに敬意を払い、そしてスピードに敬意を払えること。この状況にはドライバーなら誰もが純粋にアドレナリンを感じるだろう」と顔をほころばせたアロンソ。そして「いい一日だった」とコメントした。



By Reuters (Steve Keating)
翻訳:日本映像翻訳アカデミー