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三菱の「ランサー OZ ラリー・エディション」は、スポーティなOZ製ホイールと「ランサー エボリューション」に似たボディの装飾で"速そう"に見えるクルマだった。しかし実際は、通勤用のクルマとして利用される平凡な「ランサー」と同じで、ボンネット下には最高出力120hpの4気筒エンジンを搭載した前輪駆動のクルマに過ぎない。米国コロラド州デンバーにあるセルフサービスの廃車置場で、使い古されたその1台を見付けた。

このクルマはコロラド州で人気があったのだろう。というのも、数カ月前にも同車の2003年モデルを見掛けたからだ。

21世紀のクルマで、しかも「ラリー・エディション」のバッジが付いているが、後輪にはドラム・ブレーキが採用されていた。

本来、工場で装着されていたはずのコールドエアインテークはなくなっており、代わりに斬新な雨どいのパイプのようなものが取り付けられている。修理の際にタッピングネジやジップタイ、ダクトテープの他に何か使えるものはなかったのだろうか?

ラリーを感じさせる点などまったくないこのクルマで、唯一それらしいのがこのマニュアル・トランスミッションだ。
この世代のランサーには、このような似非スポーティ・バージョンが世界中で販売されていた。タイ市場向けの「ランサー Fスタイル」もその1つだ。
By Murilee Martin
翻訳:日本映像翻訳アカデミー