
三菱自動車は、タイにおける生産・販売会社ミツビシ・モーターズ・タイランド(以下、MMTh)のラムチャバン工場で生産しているミッドサイズSUV「パジェロスポーツ」を7年ぶりにフルモデルチェンジし、8月1日にタイで世界初披露した。
ニューモデルは、今秋からタイで販売を開始し、その後、豪州、アセアン、中東、アフリカ、中南米、ロシアなどに順次展開を拡大し、先代モデルと同様に約90ヶ国で販売する計画となっている。
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パジェロスポーツは、「Stylish & Comfortable OFFROAD SUV」をコンセプトに、パジェロブランドを継承した本格オフロードSUVでありながら、洗練された上質なデザイン、上質な走りと快適な居住空間、クラストップレベルの環境性能、先進の予防安全装備などを持ち合せた新世代のミッドサイズSUVだ。
外観は歴代パジェロで培ったデザインを継承・進化させた新しいフロントフェイスデザインコンセプト「ダイナミック・シールド」を採用し、従来のクロスカントリー系SUVと一線を画す、スポーティさとダイナミックさを併せ持つ上質でスタイリッシュなデザインとなっている。

内装は上級SUVに相応しいハイコンソールプロポーションを採用し、ダイナミックなシルバー加飾や立体的な造形のシートなどにより高級感を演出している。
また、サスペンションの見直しやボディマウントの改良により、操縦安定性、乗り心地、静粛性を同時に向上させるとともに、新ディーゼルエンジンの採用やボディの遮音性能強化により、さらに静粛性が高められた。
そのため、格段にレベルアップしたシートの座り心地や空調性能と相まって、ひとクラス上の快適な室内空間を実現しているのだ。

エンジンは、2.4L MIVECディーゼルターボエンジンを新たに採用。三菱車初となる、パジェロスポーツ用に新開発された8速ATと組み合わせることで、先代モデルに対して燃費を約17%向上させている。

衝突安全強化ボディ「RISE」と合計7つのSRSエアバッグによる優れたパッシブセーフティに加え、衝突被害軽減ブレーキシステム、後側方死角警報シス テム(三菱車初)、誤発進抑制制御システムなど先進の予防安全装備のほか、電動パーキングブレーキ(三菱車初)、マルチアラウンドモニター、前席左右の温度調整オートエアコンなど、従来の枠を超えた先進装備を多数採用している。

4WDシステムは三菱自動車独自の「スーパーセレクト4WD-II」を搭載し、路面状況に応じて走破性と安定性を高めるオフロードモード制御(三菱車初)やヒルディセントコントロール(三菱車初)を採用。さらに渡渉性能の向上により、パジェロブランドならではの悪路や冠水路の走破性を実現しているとのことだ。
なお、先代パジェロスポーツは、2008年からタイで生産し、ロシアから販売を開始。その後、生産国タイをはじめとするアセアン、中東、アフリカ、中南 米、豪州、中国などに販売地域を広げるとともに、現地生産化を進め、2011年1月にブラジル、同年7月にベトナム、8月にバングラディッシュ、2013年7月にロシア、同年10月からは中国でも生産を開始している。
日本では、パジェロスポーツのルーツとなる「チャレンジャー」や「トライトン」なども発売されたが、ビジネス的には上手くいかず、共に現在では販売していない。
既に、右ハンドルモデルがあるだけに、ディーゼルの盛り上がりやSUV市場の拡大などを考えると、再度日本市場での販売も期待したいところだ。
三菱自動車 公式サイト
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/
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