BMWはやっぱり走りだ。
そんなことを強く実感したのが、BMWが主催し7月15日に富士スピードウェイで開催されたBMWのファンイベント「BMW MOTORSPORT FESTIVAL 2017」。そのレポートをお伝えしよう。


「BMW MOTORSPORT FESTIVAL 2017」は、F1も開催された全長4563mのレーシングコースをはじめ富士スピードウェイのほぼ全域を使って開催されたビッグイベントで、多彩なプログラムを実施。約5,300人の参加者の多くが「駆けぬける歓び」という言葉だけでは語りつくせないBMWの世界観を堪能したに違いない。


レポーターは当日、東京から富士スピードウェイに向かう東名高速道路からしてBMWの多さに驚いた。はじめは「今日はBMWが多いなあ」という程度だったが、会場となった静岡県の富士スピードウェイへ近づくにつれて東名高速道路の"BMW占有率"はみるみる向上。御殿場インターチェンジを降りると、周囲数台はBMWというまさかの状況だった。こんな状況、滅多に味わえるものではない。BMWによると、4輪が2351台、2輪は346台ものBMWファンが乗った車両が富士スピードウェイに集結したという

BMW MOTORSPORT FESTIVAL 2017
さて、「BMW MOTORSPORT FESTIVAL 2017」は富士スピードウェイの本コースを使う「RACING COURCE AREA」のほかピット周辺の「PIT AREA」、「PARDOCK AREA」そして「STAGE AREA」と4つの催しが並行して行われ、その数は公式プログラムに書かれているだけでもなんと30以上。とてもすべては紹介しきれないので、注目プログラムをピックアップしてレポートを進めよう。


M CORSO PARADE RUN&OPENING CEREMONY
まずは生産台数700台、日本ではわずか30台だけが販売された希少車M4 GTSを先頭にM1などヒストリック車両、そしてオーナー車両など72台の「M」がレーシングコースをパレードラン。筆者も最新のM6に乗って参加したが、ドライバーだけでなく同乗者も一緒に楽しむ参加者の姿が印象的だった。

BMW MOTORSPORT FESTIVAL 2017 BMW MOTORSPORT FESTIVAL 2017

オープニングセレモニーでは、そのパレードラン参加車両がホームストレート上に「BMW」の"クルマ文字"を描いてイベント開催を祝福。このイベントのために来日したM社の副社長であるペーター・クィントゥス氏が「私たちのクルマを楽しんでほしい」というスピーチで開催を宣言した。
それにしてもみんな楽しそうだ。

BMW MOTORRAD TAXI RIDE

インストラクターが運転するBMWの2輪車に抽選で選ばれた参加者がレーシングコースをタンデム走行するというなんともエキサイティングでスリリングで貴重な体験ができるイベント。リスクを恐れずここまでやるのが見事としか言いようがない。


限られた6人に選ばれたラッキーな石川さんは
「とても速かった。想像していたよりもずっと攻めた走りだったので、正直にいうと1周目は怖かったです。でも2周目にはいってライダーとの一体感が生まれてくると、とにかく『楽しい』に尽きますね。普段からバイクに乗っていますが、いつもと違う世界が見えました」と興奮気味。そうだろう。これが楽しくないはずがない!

RACING CAR TAXI

こちらはレーシングカーの助手席に同乗してレーシングコースをまわるスペシャルな体験。マシンはスーパーGTに参戦するTeam StudieのM6 GT3でドライバーはヨルグ・ミューラー選手という組み合わせというからなんとも贅沢。


「メリハリのある運転でクルマがまるで生き物のよう。コーナーも180キロオーバーでスゴイGでしたね。直線は260キロを超えましたが、その時に『見てよ!』とスピードメーターを指でさすなどミューラー選手も楽しそう。ブレーキも凄くて、私はヘルメットの重さに耐えられなくてお辞儀ばっかりしていました」
と抽選に当たって同乗したラッキーガールの當間さん。彼女の満面の笑みがすべてを物語っていると言っていい。
レーシングカーに同乗できるだけでなく、その速度領域の世界を見られたことも思い出になるに違いない。

BMW TEST DRIVE

参加者にBMWを実際に運転させるプログラムだが、試乗場所はなんとレーシングコース。先導つきとはいえ国際レーシングコースを高出力エンジン搭載のBMWで走れるのだから貴重な体験だ。
しかも驚くことに、BMWがこの試乗プログラムのために用意したクルマはM2、M3、M4、そしてM6などMを中心にした最新モデルでその数なんと40台!! そして参加者は合計400人。書き間違いではなく、本当に400人である。


そこまで大勢の人が最新BMWで実際に運転して高速サーキットを走って試乗するプログラムなんて前代未聞にも程があるってもの。やることが素晴らしすぎる。


筆者も実際に参加したのだが、まず広いコースで制限速度も赤信号も気にせずクルマの性能を味わえるチャンスであることを堪能。先導車つきとはいえ、ホームストレートでは190km/hを超えるなど非日常領域を味わうとともに、試乗車(750i)のコーナリングの爽快感、そして超高速域のスタビリティの高さを改めて実感できた。予算など現実はとりあえず忘れて思わずほしくなってしまったのはココだけの内緒だ。

BMW MOTORSPORT FESTIVAL 2017

そのほかにも、イベント開催直前に発表された世界限定750台の市販レーシングバイク「HP4 RACE」やMシリーズの名車の展示、まだ正式発表されていない新たなMモデルの特別お披露目や、xDriveを搭載したX5などによるモーグル路面同乗試乗、2輪や4輪のチームやドライバーによるステージトークショー、そして体験型安全運転講習などプログラムはとにかく盛沢山。

BMW MOTORSPORT FESTIVAL 2017
BMWオーナーやファンはもちろんのこと、ランニングバイク試乗会や水鉄砲を使って洗車するスピードを競うゲームなどファミリーで訪れても楽しめるイベントとなっていたのが印象的だ。晴天に恵まれて、来場者はより深くBMWの虜となったに違いない。


M社副社長のペーター・クィントゥス氏によると今回のイベントは「世界最大のMのイベント」という。


自動車メーカーが主催する大きなイベントは数あるが、今回の「BMW MOTORSPORT FESTIVAL 2017」が珍しいのは、サーキットを使用しながらもレーシングカー中心ではなく市販車をメインに走らせ、実際にハンドルを握って試乗させるイベントだったことだろう。


それは言い換えればBMWの市販車は、Mだけでなくそれ以外のモデルでもサーキットをしっかりと走れるポテンシャルを注ぎ込まれていることを意味している。そんなことを強く実感した1日だった。
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■BMW M 公式サイト
http://bmw-m-heat.jp/