Yasuhisa Shimashita

  • Featured: 【試乗記】ルノー ルーテシア、日本車狙いの人は一度騙されたと思って試乗してみて!:島下泰久
    2017年03月10日 16時00分

     ルノースポールのモデルやカングーといった変化球的なモデルが人気となっている日本のルノーにあっては、フランスで一番売れている、まさにフレンチベーシックの極みと言うべきルーテシアの方がむしろ特殊に見えてしまうというのは、何とも面白い。但しルーテシア、そんなポジショニングに置いておくのはもったいない1台である。  今回のフェイスリフトを機に再度、注目が集まることを期待したいところだ。 とは言え、外観はそんなに大きく変わったわけではない。  注文生産のエントリーグレード"アクティフ"を除いたゼン、インテンスの両グレードにフルLEDヘッドランプが装備され、バンパー開口部が拡大されるなど、フロントデザインが変更されたのが、まず一点。こちらの新装備のスモールランプを兼ねる常時点灯のCシェイプLEDランプは、開施錠時に点灯してクルマの位置を知らせる機能、クルマから離れる際に一定時間点灯し続ける機能も追加されている。上級車種では珍しい装備ではないが、それだけに、ちょっとアガるアイテムである。  また、テールランプも同様にLEDに。ホイールのデザインが変更され、ボ...

  • First Drive: 【海外試乗記】2018 Mercedes-AMG GT R、サーキットでのパフォーマンスに特化した硬派なモデル。:島下泰久
    2017年01月15日 16時00分

     メルセデス・ベンツのモデルをベースとしない、AMGの自社開発スポーツカー第二弾としてデビューしたAMG GTが、じわじわとラインナップを拡大中だ。この度、登場したのはメルセデスAMG GT R。昨秋、ワールドプレミアされたロードスターから一転、サーキットでのパフォーマンスに特化した硬派なモデルである。  何しろAMG GTのレーシングバージョンであるAMG GT3は今、世界のサーキットで大活躍中だ。とりわけ強烈だったのは昨年のニュルブルクリンク24時間レースでの、1-4位独占である。もっとも日本のスーパーGTでは、車両規定の不利もあって振わない状況ではあったのだけれど。ともあれAMG GT Rには、こうして実戦で培われたノウハウがたっぷりと注ぎ込まれているわけだ。  初対面で驚いたのは、そのアピアランスである。見るからに低く、そして強烈にワイド。スペックを確認すると何と全幅は2007mmにも達しているのだ。フェンダーは大幅に拡大されていて、前275/35ZR19、後325/30ZR20という極太サイズのタイヤが収められている。ちなみにAMG GT Sでは前...

  • First Drive: 【試乗記】トヨタ「タンク&ルーミー」、ダイハツ「トール&トール カスタム」。突貫工事で投入されたソリオ・キラーの実力はいかに?:島下泰久
    2016年12月25日 16時00分

     これほど露骨なのは久しぶりだ。いわゆる姉妹車となるトヨタ「タンク&ルーミー」、ダイハツ「トール」は、誰がどう見てもスズキ「ソリオ」の独壇場となっている市場に入り込もうとしたモデルである。  もちろん、競争の世界だからそれ自体はいい、というよりむしろ歓迎すべきことだ。しかし見ての通り、全長差たった10mmという寸法やパッケージングには、オリジナリティは非常に希薄だ。チーフエンジニアは、「ソリオ」は検証はしたが、決してそれを見て作ったわけではなく、市場のニーズに応えただけだと言うのだが・・・・・・。開発期間1年半。突貫工事で投入されたソリオ・キラーの実力はいかに?  「ソリオ」より10mm短い3700mmの全長に対してホイールベースは10mm長い2490mmに。そして全幅は1670mmと、45mm広くなっている。この全幅、こちらもデザイナーの要望に応えて当初の予定より10mm増やしたのだという。前後席間の距離は「ソリオ」より大きく、後席のスライド幅は実に240mmを確保。リクライニング角度は70度に達し、前席のヘッドレストを外して背もたれを倒せば、ほぼフルフラ...

  • First Drive: 【試乗記】スズキ「ソリオ/ソリオ バンディット」まさに技アリのコンビネーション、新しい走りの歓びがある。:島下泰久
    2016年12月24日 16時00分

     軽トールワゴンの高効率なパッケージングを継承しながら、5名乗車を可能とし、あと少しの力の余裕をプラスしたコンパクトミニバンの市場は、まさにスズキ ソリオ/ソリオ バンディット(以下ソリオ)によって切り拓かれてきた。そうは言っても、ワゴンRワイドが出た頃からすぐヒットに結びついていたわけではない。ニーズが徐々に拡大してきたのに加えて、意匠を含むクルマ自身の魅力が高まったことが相まって、ようやく先代でブレイクに至ったわけである。  2015年8月に登場した現行モデルも販売は好調で、ペースは先代を上回っているという。個人的には、意匠のために全幅を5mm増やしたところが、コンセプトとマッチしていないと感じて気に入らないのだが、それもあって売れたならばご同慶の至りだ。  このソリオに新たに追加されたのがハイブリッド仕様である。従来からソリオは、減速エネルギー回生を行ない、ISGと呼ばれるスターター兼用のモーターを使って駆動アシストを行なうマイルドハイブリッドとされていたが、それとの明確な違いは電気モーターだけでの走行が可能なこと。結果、燃費はJC08モードで32.0...

  • Report: ポルシェ「パナメーラ」のために新設された『ライプツィヒ工場』潜入レポート:島下泰久
    2016年12月20日 16時00分

     7月にドイツ ベルリンにて発表された2世代目となる新型ポルシェ パナメーラは、それを生産するライプツィヒ工場にとっても、新たな歴史を刻む1台となる。先代では、そのボディはVWハノーバー工場で製造され、ライプツィヒに運び込まれて様々なパーツを組み込んでいた。それが新型からは、いよいよライプツィヒ工場内に、まさにパナメーラのために新設されたボディ工場にて製造、そして塗装がされることとなったのだ。  今回は、その最新鋭のボディ工場、アッセンブリーライン、そしてクオリティチェックの現場を見学することができた。5万6千平方メートルの広さを誇るこのボディ工場、さすが最新の施設だけに、そこには驚きが沢山用意されていたのだった。  まず感心させられたのは徹底したデジタル化である。工場のデジタル化? そう言ってもピンと来ないかもしれないが、たとえば1枚1枚のボディパネルは、サプライヤーから納品される。その際、フェンダーならフェンダーを一度に何枚かプレスしてストックしておくのではなく、必要になって初めて必要な数だけ生産され、必要な時に納入されている。こうすればコストに直結する...

  • Featured: 【試乗記】DSブランドの目指すところが、くっきり明確になってきた:島下泰久
    2016年12月17日 16時00分

    アバンギャルドぶりで名を馳せた往年の名車のネーミングを引用して、当初はシトロエンの上級モデルラインとしてスタートしたDSは、今やPSAグループ内に於ける独立したプレミアムブランドとして存在感を着々と積み増しているところだ。キーワードはパリ。DSはフランスのブランドではなく、パリのブランドだと標榜しているところが興味を惹く。単なるラグジュアリーではなく、洒落ていて、情熱を掻き立て、ロマンチックで......。指向しているのは、そんなプレミアムなのだ。 そんなDSのラインナップ3モデルの最新型に、一気に試乗する機会があった。さて、ブランドのコンセプトはそのクルマに、どんな風に表現されているだろうか。 プレミアムコンパクトカー、DS3の最新アップデートではフロントフェイスが新しくなっている。大型のフロントグリルの周囲をぐるりと囲み、そこからヘッドライト下まで翼を伸ばした"DSウイング"と呼ばれるクロームの装飾、LEDとキセノンランプで構成されたDS LEDビジョンから成る新しい顔は、従来からの飛び切りお洒落なイメージを崩さず、見事に一段上のラグジュアリー感を醸し出しているよ...

  • First Drive: 【試乗記】VOLVO V40、熟成が進み今が最高の買い時だと言うことができる:島下泰久
    2016年11月16日 16時00分

    登場からまだたったの3年なのに、すっかりこのセグメントに於ける主要プレイヤーのうちの1台としての地位を確立しているのが、ボルボの新しいエントリーモデルとして2013年に発売されたV40である。何しろデザインが魅力的だし、走りだって従来のボルボのイメージを覆すほど快活。ボルボ自慢のセーフティ性能にしても、上級モデルにまったく遜色ないというだけでなく、万一の接触事故の際、車外に向かって展開して歩行者の頭部損傷を防ぐ世界初の歩行者用エアバッグを搭載するなど、アピール度の高いものになっていたから、これほどの人気を得たのも当然だろう。 そんなV40がこの夏、フェイスリフトを受けた。変更点は、決して多くはない。しかしながら確実に鮮度は高まり、ますます魅力を増している。では、その内容は? まず目をひくのは、新型XC90に続く採用となるT字型のポジショニングライトを使ったLEDヘッドライトだ。これは北欧神話に登場するトール神が持つハンマーにインスピレーションを得た、北欧生まれであることを強調するモチーフ。新世代ボルボの象徴的な要素が、早速採り入れられたのだ。 本音を言えば...

  • First Drive: 【試乗記】新型『 TWINGO 』、爽快で唯一無二なクルマに仕上げられている:島下泰久
    2016年10月08日 17時00分

     思い返せば、初代トゥインゴがデビューした時には、何よりそのデザインに本当にびっくりさせられたのだった。びっくりというか、ギョッとした。何だコレは?! と、困惑したと言ってもいい。  横から見ると、フロントノーズからルーフの後端まで、フォルムはまさにワンモーションで描かれ、しかもすべての面、すべての線に丸みがある。何ともファニーな姿だけれども、決してファンシーグッズのようではなく、しっかりとした芯が感じられたのは、タイヤを四隅に追いやり、可能な限りの室内空間を確保するパッケージングの崇高さが、向こうに透けて見えたからだろう。  実際、室内は広く、しかも色使いはポップ、シートはふっかふかで、とても快適だった。コンパクトカーなのに街中だけじゃもったい、どんどん遠くに行きたくなるようなクルマに仕上がっていたのだ。  そう、ルノーは小型車づくりに有用な、おもちゃ箱のような引き出しをいっぱい隠し持っているだ。新しいトゥインゴも、そんな初代に負けないインパクトを放つ存在だ。何しろ2016年に登場する新型車にしてRR、つまりリアエンジン、リアドライブへと宗旨替え...

  • First Drive: 【海外試乗記】ホンダ NSX、目の肥えたユーザー達に響く1台として世に出てほしい:島下泰久
    2016年07月16日 17時00分

     それまでの、速いけれど扱いにくく、快適性も二の次というスポーツカーの常識を覆し、高性能を誰もが引き出しやすく、快適で実用性もあるという新しいスポーツカーの姿を提起した初代NSXの登場から、はや四半世紀。遂にローンチされた新しいNSXも、その思想を継承したと謳われている。すなわちハイパフォーマンスを誰もが容易に引き出し、楽しむことのできるスポーツカーとして、この世に生を受けたというわけである。  但し、それを具現化するための筋道は、完全に異なっていると言っていい。初代NSXがV型6気筒自然吸気エンジンを使ったミッドシップ後輪駆動レイアウトを採っていたのに対して、新型のそれは、同様にミッドマウントされたV型6気筒ターボエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドパワートレインで後輪を駆動し、加えて前輪を左右独立の2基の電気モーターで駆動する"スポーツハイブリッド・スーパーハンドリングAWD"を採用する。ボディがアルミ製とされることこそ共通だが、初代がモノコックだったのに対して、新型はスペースフレームと、構造はやはり完全に異なっている。  更に言えば、新型N...

  • Report: 【試乗記】「ポルシェ911 カレラ4/4S タルガ4/4S」ターボ化に否定的な人も走りを試せば結果に納得する筈:島下泰久
    2016年07月04日 17時00分

     昨年10月の東京モーターショーが世界初披露となった、新型ポルシェ「911 カレラ4/カレラ4S」、そして「タルガ4/タルガ4S」に、南アフリカはヨハネスブルグにて試乗することができた。  変更の目玉は、もちろんエンジン。先に登場したカレラ/カレラSと同様に、そのリアエンドには水平対向3.0L直噴ツインターボエンジンが収められる。  スペックは「カレラ/カレラS」に変更はない。「カレラ4/タルガ4」が最高出力370ps、最大トルク450Nmなのに対して、「カレラ4S/タルガ4S」ではそれぞれ420ps、500Nmを獲得している。いずれも従来モデルに対して20ps、60Nmの上乗せだ。特に最大トルクに関して、従来は5600rpmで発生していたのに対して、新型では1700-5000rpmという低中回転域が得られるようになっているのに目をひく。尚、両者ともエンジンの基本部分は共通であり、ターボチャージャーのコンプレッサー径と排気系、そしてECUのセッティングの違いにより、出力に差をつけている。  このエンジンに組み合わされるPTM(ポルシェ・トラクション・マネー...

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