Takayuki Kinoshita

  • First Drive: 【試乗記】スズキ SWIFT、良い意味でヤンチャ魂が失われていないのが嬉しい:木下隆之
    2017年02月24日 17時00分

     フロントノーズが攻撃的な造形になり、ボンネットが伸ばされたような気がする。それは錯覚なのかもしれないけれど、新型スイフトはやや伸びやかな印象を受ける。  だが、全長は10mm短くなっているという。だがそうは感じさせない。  とはいえ、大地を踏ん張るようにタイヤが四隅の配置され、スクエアなシルエットを残す新型スイフトは、伸びやかな印象を強めながらも、やはりどこからどう眺めてもスイフトそのものだった。  その魂も、スイフトそのままである。僕ら走り派から絶大な支持を受けてきた「スイフトスポーツ」はまだラインナップされておらず、今後の誕生を待つ必要がありそうだが、標準モデルでさえ、スイフトらしいテイストに溢れていたことにはホッとさせられた。 <直列4気筒1.2リッター / 直列3気筒1リッターターボ>  搭載されるエンジンは、基本的に二種類だ。直列4気筒1.2リッターと直列3気筒1リッターターボである。1.2リッターエンジンからはマイルドハイブリッドも選べる。  組み合わされるミッションは三種類。CVTを基本に、5速MTと6速...

  • Featured: 【試乗記】日産 「ノートe-POWER」スケートリンクのような超低ミュー路面でも、EVモーター駆動の大きなメリットを感じた:木下隆之
    2017年02月22日 17時00分

    「日産ノートが販売台数ナンバー1」  こんなニュースが駆け巡ったのは昨年の11月のことである。日産が販売台数で首位に輝いたのはなん30年ぶりだというから、ノートの活躍が話題になっても不思議ではない。   しかも、低価格の軽自動車を含む快挙だから素晴らしい。さらにいえば、話題性の高いフルモデルチェンジではなく、マイナーチェンジである。改良モデルが首位に立つなど、これまでには一度もなかったかもしれない。  その最大の功労がもちろん、「e—POWER」であることは想像の通り。特集なハイブリッドシステムを採用した「e—POWER」がいきなり、人気モデルとなったのである。ここで簡単に、ノートのエンジン構成を紹介しよう。  コンパクトモデルのノートには、4種類のパワーユニットが採用されている。エンジン型式はすべて直列3気筒1.2リッターユニットなのだが、98psパワーを発生するのがスーパーチャージャー付き、それに続くのが79psNA、さらにモーターと組み合わせたハイブリッドユニットがラインナップされる。そこに、駆動系と完全に切り離...

  • Featured: 『LEXUS Sport Yacht Concept』信頼性世界一のレクサスが手がけることの安心感は計り知れない:木下隆之
    2017年02月20日 18時00分

    「レクサスがスポーツボートの世界に進出するらしいぞ」  2017年1月北米デトロイト自動車ショーが開催された会場で、その噂が広まっていたのには驚いた。  実はレクサスがボートを発表することは事実で、デトロイトモーターショー開催中のマイアミで、華々しいワールドプレミアが予定されていたのだ。臭覚の鋭い関係者がその噂を聞きつけ、真意を探っていたのである。  レクサスはデトロイトショーで新型LSを発表したばかり。大ネタを被せてくるものかと否定的な意見もあったけれど、勢いづくレクサスがプレミアムボートを開発していても不思議ではないと思えたのも事実。  しかも条件が揃っている。レクサスにはトヨタマリンという強力な後ろ盾がある。 <PONAM-35 / PONAM-28V>  プレミアムクルーザー「ボーナムシリーズ」を展開している。優雅なポーナム35をフラッグシップに、ポーナム31をリリース。昨年は世界初のハイブリッドハル(船体)を採用したポーナム28Vを発表するなど、このところ精力的に新型を投入していのだ。 <PONAM-31> ...

  • Featured: 【試乗記】LEXUS『 RCF 』流行のダウンサイジングターボでは味わえない大排気量NAの魅力がある:木下隆之
    2017年02月19日 17時00分

     レクサスのスポーツフラッグシップに君臨していたLFAが、世界500台の限定販売を完了してからは、ずいぶん時が経つ。それからというもの、レクサスのスポーツイメージを牽引してきたのがRC Fだ。  流麗なスポーツクーペのシルエットは、極めて安定感あるスポーツカーの形をし、詰め込まれているスポーツマインドは熱く激しい。  ただ、プレミアムレクサスが掲げるスポーツカーである以上、ただ闇雲に速さを求めているのではないだろうし、そこには無骨な油臭さはないだろうと想像する。上質なスポーツフィールに終始するのだろうと。  僕は知っている。都会の喧騒から連れ出して、手綱を緩めてサーキットを走らせても、スポーツカーに対峙するほどの走りの性能を秘めていることを、だ。  今回、袖ヶ浦スピードウエイに引っ張り出して、RCFの性能を確認することにした。プレミアムスポーツの走りとは・・、はたして サーキットに通用するのか・・である。  RCFに搭載されるエンジンはV型8気筒5リッターDOHCである。最高出力は477ps/7100rpm、最大トルク530Nm...

  • Report: LEXUS LS 世界トップの優雅な走りと高い安全性を備えていることは想像できた:木下隆之
    2017年02月15日 12時00分

     2017年1月8日、北米デトロイトモーターショーで、ひときわ衆目を集めたのがレクサス世界初披露の新型「LS」だったと思う。  レクサスは、メイン会場にわざわざ巨大な発表披露会場を設営した。これは他メーカーにはない、レクサス/トヨタだけの華やかさである。しかも、多くの関係者が見守る中、観客席の後方から花道を自走しながらステージにおさまるというサプライズで我々を歓迎してくれたのだ。  溜息のような歓声のようなどよめきが沸き起こり、それは次第に割れるばかりの拍手に変わった。日本人だけでなく世界の人々が待ち焦がれていたのだ。  それもそのはず、フラッグシップとなる新型 LSは、11年ぶりのフルモデルチェンジである。1989年に初代が発表されるやいなや、圧倒的な静粛性と乗り心地と、そしてレクサスならではの信頼性が瞬く間に評価され、世界の超高級車に名乗りを上げた。それ以来、世界の市場で評価されつづけ、ついに5代目が姿を現したからである。  どよめきを誘ったのは、予想だにしなかったスタイリッシュな6ライトキャビンを纏っていたことにもあるだろう。あるい...

  • Featured: 【試乗記】LEXUS IS、アグレッシブな印象を強めたルックスは、走りの中身を表現した結果だと思う:木下隆之
    2017年02月03日 17時00分

     レクサスISがマイナーチェンジして誕生した。それは眼光が鋭くなり、細部にわたって突き刺すようなシャープさを増したデザインとなったことで、よりISのキャラクターが強調されたように思う。  クロアチアのコンテナヤードで、モタード系バイクで追う悪漢から逃れるようにカーチェイス。アクロバチックなライディングで迫る敵を、俊敏なフットワークで交わし、最後は舞うように逃れ、タキシードに身を包んだドライバーがニヤリと笑う。悔しさにうなだれる悪玉。そんなストーリーのCMをご覧になった方も多いと思うけれど、それがビックマイナーチェンジの施された新型レクサスISの進化を表現しているのだと思う。  新型の特徴は三つ。「革新的なデザイン」「エモーショナルな走り」「予防安全パッケーシセの充実」。  デザイン性の熟成は、ご覧のエクステリアの細工によってあきらかだ。個人的には、従来モデルの整ったディテールも好きだったし、バランスにも破綻はなかった。インテリアも落ち着きとスポーツフィールが同居しており、完成度が高かった。  だが、ディテールにはさらなる進化が期待されていたのも...

  • Featured: NISMO FESTIVAL2016に登場したクルマ達、レースの魅力は絶対的な速度だけではないことを証明している:木下隆之
    2017年01月27日 17時00分

     レースの魅力はスピードだけではない。そうでなければ、TSサニーやチェリーの走りが、これほどまでに僕らを刺激することの説明がつかないのだから。  先日、年末恒例のニスモフェスティバルが開催された。数々のファンを魅了するコンテンツが企画されていた。その中で、僕が足を運んだ目当ては「HISTORIC CAR EXHIBITION RACE」だったのである。  1972年前後の日本のモータースポーツが華やかだった時代の人気レースがそれだ。サニーやチェリー達が、オーバーフェンターを与えられ。カリカリチューニングが施され、格闘技とも思える過激なバトルを展開したマイナーチーリングレース、通称TSレースが現代に蘇るという噂を聞きつけ、富士スピードウエイに駆けつけたのである。  スターティンググリッドは、約45年前にタイムトリップしたかのような光景だった。ポールポジションは♯84東名サニーだった。その背後に♯29スクーデリアサニーが並び、ペパミーントブルーの♯16レイトンハウスサニー後方につける。♯24のアドバンサニーは高橋健二さんのマシンである。♯9のレーシングフォー...

  • First Drive: 【試乗記】LEXUS GS 200 t 、パワーユニットに魅惑のターボフィールが加わった:木下隆之
    2017年01月24日 17時00分

    「はたして2リッターエンジンで、レクサスGSの高級な走り味を担保することは可能なのか」  レクサスGSに2リッターという排気量のエンジンが搭載されると聞いて、にわかに心配したのはそのことである。  時代は排気量を抑えたユニットをこぞって開発し、次々と投入している。いわゆるダウンサイジングと呼ぶ手法だ。  狙いは環境性能への対応だ。排気量を抑えることで燃費性能を高める。排気量が少なくなったことで心配される出力に関しては、ターボチャージャーを合体させることで補う。もちろん直噴化などの細工は当然のこととして、燃費をかせぎ、環境性能を高める。そして動力性能も担保する。今もっともポピュラーな技術である。  もっとも、いくらターボチャージャーでトルクを補うと計算したところで、過給機には、レスポンスの悪化が付きまとう。それもごく低速域でそれは顕著だ。つまり、けっして軽量ではなく、しかも上質な走り味が求められるGSに、2リッターターボが有効なのか。心配したのはそれが理由なのだ。車両総重量が2トンに及ぶのに、はたして・・・、である。  レクサスGSに新たに搭載...

  • Featured: エアレースパイロット室屋義秀選手が操縦するマシンでレーシングドライバー木下隆之空を舞う!:木下隆之
    2017年01月13日 12時00分

     まず最初に言おう。慣れた横Gはほとんどなく、たえず強烈な縦Gに襲われた。脳天の血液が下がり、視界がぼーっと薄れる感覚に見舞われる。水平感覚が麻痺し、地上と空の上下感覚が曖昧になった。これはすごい世界だぞと・・・。  陸上のコンペティションマシンには慣れている。レース界に身を投じてから30数年。様々なマシンをドライブしてきた。だから少々手強いくらいではヒカかない。たとえどんな横Gが首を襲っても耐えられる。  だが、スピードのステージが空となれば話は別だ。今回体験したのは空のレーシングマシン、日本人唯一のエアレース優勝パイロットである室屋義秀選手が操縦するマシンで空を舞ったのである。そして実感したには、とてつもない世界だということだ。  アクロバチック体験のチャンスを得たのは、レクサスがLC500とのコラボ走行をすることになったからだ。僕に演出のお鉢が回ってきた。CMやカーパーフォーマンスショーの演出を評価されたからだろうと思う。  地上でレクサスLC500を走らせ、その真上を室屋義秀さんに待ってもらおうと企んだのだが、なんとアクロバチック飛行の経...

  • First Drive: 【試乗記】Honda NSX。エンジン始動で火が入れば、背後から勇ましい低音が響く:木下隆之
    2017年01月09日 17時00分

     今年一番の、過激マシンの誕生である。  ホンダのフラックジップスポーツ、いや、日本に現存する超本格的ミッドシップスーパーマシンがついに誕生したのだ。  外観を眺めるだけで、ただならぬオーラに身構えることだろう。低くワイドなボディシルエットてからして、こいつが超絶の高性能を得ていることは誰もが想像するに違いない。このマシンを見て鈍感でいられるわけはない。  搭載するエンジンはV型6気筒3.5リッターDOHCツインターボ。Vバンクは75°だ。潤滑形式はドライサンプ。なかなか華やかな文言がならぶ。それだけで最大出力507ps/6500rpm〜7500rpm、最大トルク550Nm/2000rpm〜6000rpmを絞り出す。  それでいて、さらには3つの電気モーターを搭載する。48psモーターはエンジンに直結され、そのままミッションを経由して後輪に伝達される。もう二基はフロント左右に組み合わせられる。プラス37ps。新型NSXは、ホンダの伝家の宝刀「SH-AWD」とハイブリッドを合体させたミッドシップスポーツなのである。ミッションはデュアルクラッチの9速MTで...

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