【ビデオ】ジャガー、ル・マン24時間レースで3連覇を達成した「Dタイプ」の製造を62年ぶりに再開!
Related Gallery:Jaguar D-Type

計画の途中で一度止めてしまったことを、再び始めるのは良いものだ。たとえ60年以上の月日が流れた後であっても。ジャガーは1956年、レーシングカー「Dタイプ」を100台製造する計画を立てたが、75台が完成したところで中断してしまった。だが、2018年になった今、残りの25台を英国中部コベントリーにあるジャガー・ランドローバー・クラッシク・ワークスにおいて、当時のオリジナルのままのスペックで製造再開すると発表。先日パリで開催された「サロン・レトロモビル」でそのプロトタイプを公開した。


顧客は1955年のショートノーズ型か、1956年のロングノーズ型のいずれかを選ぶことができるという。今回披露されたプロトタイプは後者だ。どちらもオリジナルの直列6気筒「XK」エンジンを搭載し、1955年から3年連続でル・マン24時間耐久レースを制したマシンの性質を全て受け継ぐことになる。レース参戦当時、Dタイプはマイク・ホーソーン、スターリング・モス、ジョン・フィッチなど、モータースポーツ界のレジェンドがステアリングを握った。ちなみに1956年にル・マンで優勝したオリジナルのDタイプは、2016年に米国のモントルー・カー・ウィークで行われたオークションに出品され、1,980万ドル(当時のレートで19億9,000万円)という高値で落札されている


今年新たに製造されるDタイプは、ジャガーの再生産モデル第3弾となる。同社はこれまでに、1957年の工場火災で焼失した「XKSS」9台、計画していた台数に足りなかった「ライトウェイト Eタイプ」6台を製造し、当初の生産計画の完遂に取り組んできた。このXKSSというのはDタイプと関わりの深いクルマで、もともとジャガーがレースから一時撤退した際、ワークショップに残された製造途中のDタイプをベースに公道用スポーツカーとして作られたモデルだ。


製造が再開されるDタイプについて、ジャガー・クラシックのエンジニアリング・マネージャーであるケヴィン・リッチ氏は次のように述べている。「個々のクルマは細部に至るまで正確に再現され、当時のジャガーのレース部門が意図していた通りのものになるでしょう」。

価格は特に公表されていないが、参考までにお伝えすると、これまで再生産が行われた2つのモデルはどちらも100万ポンド(約1.5億円)と言われていた。どうしても気になる方は、+44 (0)203 601 1255またはinfo@classic.jaguar.co.ukまで、直接お問い合わせを。



By ANTTI KAUTONEN
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

Related Gallery:Jaguar D-Type


■関連記事
・1956年のル・マンで優勝したジャガー「Dタイプ」が、英国製自動車のオークション史上最高落札額を記録

・ジャガー、60年ぶりに再生産された幻のスポーツカー「XKSS」をLAオートショーで公開

・新車で買える'60年代の名車! ジャガー、「Eタイプ ライトウェイト」の再生産モデルを公開!

■関連動画