ボルボやロータスを傘下に収める中国浙江吉利控股集団が、今度はダイムラーの筆頭株主になることを計画中!
スウェーデンの自動車メーカー、ボルボを傘下に持つ中国浙江吉利控股集団(ジーリー・ホールディング・グループ)は、ダイムラーに入り込むことを真剣に検討中だ。ドイツの『Bild am Sonntag』紙は、ジーリーの李書福会長に関する特集記事の中で、中国の自動車大手である同社がクウェート投資庁の保有する6.8%を上回る株を取得し、ダイムラーの筆頭株主になる計画を伝えている。

ダイムラーは昨年11月、割引価格45億ドル(約4,900億円)で5%の株を取得するというジーリーの申し出を退け、公開市場からの購入を勧めたという。現在、ダイムラーの70.7%の株は機関投資家が保有しており、同社には既に北京汽車工業(BAIC)や比亜迪汽車(BYD)といった中国の自動車会社との提携関係がある。

『Bild am Sonntag』紙は、この動きを戦略的提携と結論づけており、自動運転車やコネクテッド・カーなどの分野で、アップルやGoogle、Amazonに対抗するためと見ている。ロイターによるとダイムラーは、GoogleのWaymoより早く自社の「ロボタクシー」を公道に出したいと望んでいるという。Bild紙の言うとおり、強力なパートナーがその達成を助けるだろう。ダイムラーおよびメルセデス・ベンツ・カーズ・ストラテジーのトップを担うWilko Stark氏は、ドイツの自動車情報サイト『Automobilwoche』に「レベル3の高度な自動運転機能を備えたモデルだけでなく、近い将来にはレベル4から5の完全自動運転車を公道で走らせる」と語っている。

ダイムラーの電気自動車用バッテリー技術は、ジーリーが同社に関心を抱くもう1つの要因だ。ドイツ紙に引用された情報筋の言葉によれば、中国・武漢にEVの製造工場を共同で建設する計画があるという。この背後にはそれを裏付ける十分な理由もあるようだ。中国の政府当局は近々、スモッグの削減にノルマを課す。中国も徐々に化石燃料への依存を減らそうとしているのだ。


By ANTTI KAUTONEN
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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