今年のスーパーボウルも自動車CMは超豪華! スティーヴン・タイラーにキアヌ・リーヴスなどが登場
第52回スーパーボウルが、いよいよこの日曜日に開催される。米国では誰もがハイカロリーの料理を持ち寄って、華麗なハーフタイムショーや(今年はジャスティン・ティンバーレイクが自身の曲"Sexy Back(セクシー・バック)"のごとく14年ぶりにショーに戻ってくるが、2004年のようなセクシーなハプニングはないはずだ)、1年で最も高額な制作費を投じた派手なテレビCMを楽しみ、そしてもちろん、アメリカン・フットボールの試合観戦に熱中する日だ。今年は、米国の北東部を走るアムトラックの路線で結ばれる2チームが戦う。毎年2月最初の日曜日に行われるお楽しみだ。

昨年に比べれば数こそ少ないものの、自動車メーカーは例年通り、派手で人目を引くスポットCMを企画して大勢の人々の視線を釘付けにする。今年放映されるCMについて我々が得た情報をまとめてお伝えしよう。

ヒュンダイ
アメリカン・フットボールとサッカーの人気の格差を表すようなこの60秒間のヒュンダイのスポットCMでは、主人公である少年少女サッカー・チームの審判員が2018年型「コナ」に乗り、試合の開始寸前にドラマチックにサッカー・コートに登場する。スーパーボウルが開催される日曜日なので、2人のコーチもこの審判員も、そして親たちも早くスーパーボウル観戦の準備に取り掛かりたいのだ。このCMの強みはアメリカン・フットボールがメッセージとして生きている点だと思う。このCMでヒュンダイは同社のインフォテインメントシステム「Blue Link」を取って付けたように見せているが、それだけがクルマに関する宣伝になっている。

また、『Reuters』によると、ヒュンダイは60秒間の別のCMも計画しており、小児がんと闘う人々を取り上げ、彼らを支援するために設立された非営利団体に焦点を当てているという。




起亜
韓国の自動車メーカーである起亜は、ひと気のないサーキットでエアロスミスのフロントマンであるスティーヴン・タイラーに新型「スティンガー」を運転させている。「アメリカン・アイドル」の元審査員も務めた彼は素早くクルマをバックさせ、BGMとして流れるエアロスミスの"Dream on(ドリーム・オン)"のメロディーに乗って、(コンピューター・グラフィック加工の助けも借りて)'70年代の同バンドの全盛期へと戻ってゆく。70歳近いタイラーを起用してクラシック・ロックの栄光を再現したのは、スーパーボウルのモデルとしてはピッタリといえそうだ。F1世界チャンピオンのタイトルとインディ500の優勝を2度ずつ成し遂げたエマーソン・フィッティパルディもゲスト出演している。このCMは第3クォーターで放映されるようだ。




レクサス
レクサスはマーベル・スタジオと組み、米国では2月16日(日本では3月1日)から上映される新作映画『ブラックパンサー』の予告編を制作した。国王陛下ティ・チャラでありながらヒーロー「ブラックパンサー」でもある主人公を演じるのはチャドウィック・ボーズマン。オコエ役の共演者ダナイ・グリラが猛スピードで走らせる2018年型レクサス「LC500」のルーフから飛び降り、盗まれたヴィブラニウムを回収、悪漢を倒すというシーンだ。このあと彼はレティーシャ・ライト演じるシュリが運転する別のLC500に文字どおり"飛び乗る"。そして、クルマがLAの街をひた走る間、ラグジュアリーなクーペのエクステリアとインテリアが存分に映し出されるというわけだ。この映像の30秒バージョンはラン・ザ・ジュエルズのサントラをバックに第3クォーターのCMで放映される。




メルセデス・ベンツ
メルセデス・ベンツは、新型モデル「メルセデスAMG C43 4MATIC」を賭けた"ラストマン・スタンディング"という挑戦イベントを"キックオフ"した。昔の自動車販売の宣伝映像のように、あなたはクルマを指し示すだけでいい。このクルマがスマートフォンの中で縦横無尽に駆け巡る様子をなぞりながら。勝利が宣言されるその瞬間までクルマから指を離さずにいられた人が勝者だ。難易度が増していくと、ライブカウンターでプレーヤーの残数が確認できる。スマホの充電をお忘れなく。「LastFanStanding.com」でトレーニングをすることも可能だ。




トヨタ
トヨタは、スーパーボウルで3本のCMを放映し、2つのキャンペーンをアピールすると伝えられている。そのうち2本は同社の新しいグローバル企業チャレンジ「Start Your Impossible」にまつわるCMで、トヨタがモビリティにシフトするよう注力していることや、韓国・平昌で開催される冬季オリンピックのスポンサーであることをアピールする。もう1つは、長年の「Let's Go Places」キャンペーンにまつわるCMだ。

1つ目の「Good Odds」は、冬季パラリンピックのアルペンスキー競技で8度も金メダルを獲得した、カナダのローレン・ウールステンクロフト選手の実話に基づいたもの。



2つ目の「One Team」は、ちょうどハーフタイムショー前に放映されるCMで、人々が異なる背景を持っていても、スポーツの下ではいかに1つになれるかにスポットを当てたもの。ピックアップ・トラックの「タンドラ」が登場する。



セカンドハーフには、それぞれ能力や人生におけるステージの異なる人物が登場し、同社のモビリティ技術の幅広さを紹介する30秒の「Mobility Anthem」が流れる予定だ。




Squarespace
そして最後にもう1本、これは自動車メーカーではないのだが、ウェブ製作会社のSquarespaceが制作したCMをご紹介したい。キアヌ・リーブスが自身のバイク・メーカー「アーチモーターサイクル」の高級バイク「KRGT-1」に乗り、バイク会社を立ち上げてそのウェブサイトを作ることを自問しながら砂漠を走るという40秒のCMだ。"中年の危機"をコミカルに描いたもので、このディレクターズ・カット版は実に見応えがある。キアヌは実に見事なスタントを披露してくれた。




By SVEN GUSTAFSON
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

■関連記事
・【ビデオ】メルセデスAMG、ピーター・フォンダが出演する『イージー・ライダー』をオマージュしたCMを制作

・【ビデオ】レクサス「LC」のスーパーボウル用CMは、まるでミュージック・ビデオのような出来栄え!

・【ビデオ】レクサス「LC」のスーパーボウル用CMは、まるでミュージック・ビデオのような出来栄え!


■関連動画