メルセデス・ベンツの次期型「SL」は2+2シーターでソフトトップを採用!! 最高出力800馬力のプラグイン・ハイブリッドも登場!?
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約4年前、自動車情報サイト『Automobile』は、2021年に登場するメルセデス・ベンツの次期型「SL」クラスについて、メルセデス・ベンツのAMG部門がその開発を引き継ぐと報じた。そして今、同サイトは何世代も前から"軽量スポーツカー(Sportlich Leicht)"の役割を十分に果たせていないこのロードスターに関するAMGの開発プランを再び伝えている。要点を述べるとこうだ。アグレッシブなデザイン、2+2シーター、マルチレイヤーのソフトトップを装備、最大で約150kgの軽量化。そしてその最強バージョンでは、4.0リッターV8ツインターボ・エンジンと電気モーターの組み合わせで、最高出力800hp以上、最大トルク1000Nm(102kgm)を発生するという。

R232型と呼ばれる次期型SLが、メルセデスAMGブランドから販売されることに決まれば、ピュア・スポーツカーの「メルセデスAMG GT」と差別化する意味でも、小さな後部座席を備えることで、より実用的なモデルになるだろう。また、延長されるホイールベースによって、居住性は「Sクラス」クーペ並みに改善されるという。後部座席のスペースを作り出すため、嵩張るハードトップの採用をやめ、2001年以来使用されていないソフトトップがSLに復活するというわけだ。さらにアルミニウム製の「モジュラー・スポーツ・アーキテクチャ(MSA)」プラットフォームへ移行すれば、大幅な軽量化が可能になる。

だが、"実用的"なクルマになると言っても、軟弱になるという意味ではない。フロント・ミドシップのエンジンは、トランスミッションと共に搭載位置が低くなり、これによって重心が下がり運動性能は向上する。さらにアクティブ・スタビライザーや後輪操舵、「4MATIC」4輪駆動システムも採用されるため、その実力を余すところなく発揮できるはずだ。

くさび形のボディ・シェイプはハードトップを収容する必要がなくなり、薄いソフトトップがリアデッキの下に収納される。男性的でワルな雰囲気さえ感じさせるスポーツカーらしいルックスになり、大きなインテークや多数のベント、アグレッシブなヘッドライト、一体型の水平テールライトなどが特徴だという。

ただし、エンジンについてはまだ議論の余地があるようだ。前述の『Automobile』によると、4種類の選択肢が用意されるという。まず、最高出力435hpの3.0リッター直列6気筒エンジンを搭載する「SL 43」。次に522hpの4.0リッターV8ツインターボ・エンジンを搭載する「SL 53」と、同じ4.0リッターV8ながら612hpに高められた「SL 63」。これら3つのモデルには、48ボルト電装系によるスターター/ジェネレーターが最高出力20hpを発生してエンジンをアシストするマイルド・ハイブリッド・システムが採用される。そして最上級グレードが、この最高出力612hpを発生するV8エンジンに、204hpを発生するモーターを組み合わせたプラグイン・ハイブリッドの「SL 73」だ。このパワートレインは将来的に「Sクラス」や「GLS」、「メルセデスAMG GT4」にも採用されるとのこと。

一方、英国の自動車メディア『AUTOCAR』が昨年4月に報じた内容では、次期型SLもメルセデス・ベンツのブランドから販売され、3.0リッター直列6気筒エンジンを搭載する365hpの「SL 300」と435hpの「SL 400」、そして4.0リッターV8ツインターボを積む455hpの「SL 500」がラインアップされるという話だった。AMGバージョンは600hp程度の4.0リッターV8ツインターボが搭載された「SL 63」と、現行モデルと同じ621hpを発揮する6.0リッターV12を積む「SL 65」の2モデルに絞られ、「SL 43」は存在しないとのこと。つまり、『Automobile』が"SL 43"として報じているエンジンが、"SL 400"という名前になるからである。

エンジンに関する真実を知るには、もうしばらく待つ必要があるだろう。いずれにせよ、両メディアとも共通して報じているのは、2+2シーターになるということ、そして開発をAMGが担当するということである。この2点については確かなようだ。


By JONATHON RAMSEY
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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