ハーレーダビッドソン、電動バイクを18ヵ月以内に市場に投入すると発表!
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ハーレーダビッドソンは、その伝統を収益化し、伝統を重んじる人々の心に訴えることで大成功を収めた保守派のオートバイ・ブランドだ。だが、そんなハーレーもついに電動化の時代を迎えることになる。その理由の1つとしては、現代のIoT時代に伝統の輝きが薄れつつあるということもあるが、それだけではない。ハーレーダビッドソンが数年前に発表した「プロジェクト・ライブワイヤー」によって、電動モーターのトルクと逞しいアメリカン・バイクの組み合わせは、ベーコンとトマトのように相性が良いと証明されたからだ。そして、この苦しい例えのレタスに相当するものこそ、今までライブワイヤーに欠けていた、十分な航続距離だった。


しかし、その難問もどうやら解決したと思われる。ライブワイヤーの市販化がようやく発表されたからだ。ハーレーダビッドソンの代表者は、米国版Autoblogに対し、ライブワイヤーが「18ヵ月以内に市場へ投入すべく準備している稼動中のプロジェクト」であると公式に認めたのだ。さらに、ハーレーは「バイクの電動化において世界的リーダー」になりたいという意欲的な発言もしている。

18ヵ月とはずいぶん急なスケジュールにも思えるが、つまり開発作業の山場は既に越えたということなのだろう。市販モデルの仕上がりが、2014年に試乗したプロトタイプに近いものであるなら、ライブワイヤーは市場でも強烈なインパクトをもたらす電動バイクになるはずだ。

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プロジェクト・ライブワイヤーは2010年に始まったが、運転できるプロトタイプにジャーナリストが試乗を許可されるまで数年かかった。我々が乗ったライブワイヤーは、最高出力74hpを発生する油冷式の電動モーターを搭載していた。バイクそのものは、ネイキッド・バイクのルックスをしたクルーザー・タイプだった。米国で製造されたモーターを覆うカウリングは美しい仕上がりで、バイクに搭載された電動装置としてはこれまで目にした中で美的融合に最も成功した例だろう。全体的には見た目どおり、パワフルで逞しいバイクだった。市販モデルの電動ハーレーが、ルックスもライブワイヤーのプロトタイプとそっくりになることを期待したい。

June 16, 2014 - Irvine, California, USA - The new electric motorcycle from Harley-Davidson. ..//ADDITIONAL INFORMATION:  06/12/2014  CHRISTINE COTTER, STAFF  Christine Cotter - LAR.HarleyElectric.0619  -  This story is about a new electric motorcycle from Harley-Davidson. Sue will be test riding the bike on the runway at Orange County Great Park (Credit Image: © Christine Cotter/The Orange County Register/ZUMAPRESS.com)
ただし、市販モデルの航続距離もプロトタイプと同等であるとは予想していない。プロトタイプの航続距離は1回の充電でたった50マイル(約80km)だった。そしてハーレーは、航続距離が100マイル(約161km)近くになるまで、市販モデルを製造しないと語っていた。これがライダーが許容するだろうと同社が考える最低航続距離だからだ。さらにバッテリーの技術が進化し航続距離が伸びるまで、ツーリング・モデルの登場は期待できない。航続距離が限られたライブワイヤーは、ネイキッド・バイクの見た目どおり、都会のライフ・スタイル向きだ。電動ハーレーは、ヤマハの「XSR900」や、あるいはハーレーが1970年代初期に生み出したレースバイク「XR700TT」をモチーフにしたような、レトロなバイクになることも有り得るかもしれない。

18ヵ月以内に実車が見られることを期待しよう。


By Alex Kierstein
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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