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風が吹いているわけでもないのに、スリッパや座布団がひとりでに動く。

安心してほしい。TechCrunch Japanが紹介するのだから、これはお化けの話じゃない。テクノロジーで旅館の"おもてなし"が進化したというお話だ。

日産自動車は1月25日、300年以上の歴史を誇る箱根の老舗旅館「一の湯本館」の協力のもと、自動運転技術を旅館運営に応用した未来型旅館の「ProPILOT Park RYOKAN(以下、PPP旅館)」を公開した(プロモーションムービー)。



この旅館では、スイッチを押すと脱ぎ散らかされたスリッパが玄関先に整列する。それだけでなく、客室の座布団やテーブル、リモコンなども勝手に定位置へと戻ってきてくれるのだ。

こんな夢の旅館を実現したのは、日産の新型EV「日産リーフ」に搭載された「プロパイロット パーキング」という技術。これは、スイッチを押したりナビの確認ボタンを押したりといった3ステップを踏むだけで、自動車がステアリング、アクセル、ブレーキなどを自動制御して駐車場の空きスペースに自動駐車するという技術だ。以下のTVCMで目にしたことがあるという読者も多いだろう。



日産はPPP旅館の開発背景について、「(日本政府は)観光を目的とした訪日外国人を2020年に現在の2倍の4000万人、30年には同3倍の6000万人に増やすという目標を掲げている。しかし、『旅館ブランドに関する調査研究』(国土交通省)によると、国内の小規模旅館で外国人旅行者の集客に取り組んでいるのは43.2%以下。これは、多くの伝統的な旅館における"労働者の高齢化問題"や"旅館従業員の効率化に向けたIT活用の不足"が原因と指摘されている」としている。

自動運転スリッパのような胸踊るテクノロジーに外国人が「Wow!」と驚いてくれるのはまず間違いだろうし、今は物珍しいこの技術も、普及すれば人手不足問題の解決策の1つとなるかもしれない。

日産は2月1日〜4日まで、日産グローバル本社にて自動運転スリッパの展示デモを行う予定だ。そして、それでも物足りないという読者は実際にPPP旅館への宿泊予約もすることができる(1月25日〜2月10)。
応募方法は、Twitterアカウントで 「#PPP旅館 #wanttostay」 とハッシュタグを付け、宿泊希望人数を明記の上、公開設定で投稿するだけ。条件などを精査し、後日事務局から連絡がくる手はずとなっている。
ただし、宿泊できるのは全世界で1組だけ。

だから、なるだけ思いの丈をこめたツイートをしてみよう。


※こちらの記事はTechCrunchの許可を得て転載したものです