ランボルギーニ、「アヴェンタドール」の後継モデルにはハイブリッドとアクティブ・エアロを採用か
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最上クラスのスポーツカー・メーカーは、自社製品の開発において、必然的に存在する物理的な制約をあまり重要視しないのと同様に、不可避とも思われるビジネス上の決定も重要視しないようだ。長年、我々が問い続けてきた疑問がいくつかある。フェラーリがSUVを製造するのはいつだろうか?(来年だ) また、シボレーがミッドエンジンのコルベットを発表するのはいつだろうか?(もうすぐ?) そして、ランボルギーニがその比類なきV12エンジンにハイブリッド化のための手術を施すのはいつだろうか?

米国の自動車メディア『Motor Authority』は、北米国際自動車ショーの会場でランボルギーニの研究開発部門リーダーであるマウリツィオ・レジアーニ氏にインタビューを行い、最後の質問に対する答えは次世代フラッグシップ・モデルになりそうだと伝えている。

レジアーニ氏は『Motor Authority』に対し、「アヴェンタドール」の後継モデルには間違いなくV12エンジンが搭載されると述べた後、「我々は将来のスーパー・スポーツカーにおける電動化をどうするかという問題に決断を下さなければなりません」と語った。そこで最大の焦点となるのは、パフォーマンスではなく重量だという。

現行型「アヴェンタドール S」の乾燥重量は1,575kgと発表されている。ライバルと比べても重い(V12エンジンを積むフェラーリの「812 スーパーファスト」より50kg重い)。そのため、レジアーニ氏は重量増による影響こそが重大な問題とし、デュアル・クラッチ・トランスミッションさえも、その素晴らしさは認めつつ、現行のシングル・クラッチ式ギアボックスより重くなるため、採用する気はないようだ。

カーボンファイバーは既にアヴァンタドールの車体の多くの部分で使われており、サンタアガタ・ボロネーゼ(ランボルギーニ本社)のエンジニアたちが、さらに別の部品をカーボンファイバーに置き換えようとしても、あまり重量を減らすことはできないだろう。ランボルギーニは新型車のプラットフォームの開発に1年以上取り組んでおり、バッテリーを搭載するつもりであることは、ほぼ間違いない。しかし、シャシーに最高級の物を詰め込みすぎると、単なる戦艦がドレッドノート(英国の弩級艦)に変わりかねない。ブガッティには有効な策でも、ランボルギーニやその顧客の目的に適うとは限らないのだ。レジアーニ氏は、2020年か2021年に登場する予定の次世代型スーパーカーに電動アシストを搭載することには異議を唱えていないし、昨年のフランクフルト・モーターショーでは、次のステップとしてプラグイン・ハイブリッドの技術を開発中だと述べた。だが、新型車発表の際に、今と同じ自然吸気V12エンジンの唸りが響いても、驚くことはないだろう。


ランボルギーニにとって、電動化(そしてターボ化)は「いつ?」と問われ続けている問題だ。不吉ともいえる前兆は数多く見られた。約2年前にレジアーニ氏は「遅かれ早かれ」ターボチャージャーを搭載することになるだろうと認め、昨年は同社のチーフ・コマーシャル・オフィサー(COO)であるフェデリコ・フォスキーニ氏が、「ウルス」にはハイブリッド・パワートレインが採用されるだろうと認めている。2022年に登場するという「ウラカン」後継モデルはプラグイン・ハイブリッド搭載車になるとの報道もあった。そして欧州の「ユーロ6」排出ガス規制が緩められる気配はない。

電気モーターのアシストを得るにせよ、次期型フラッグシップ・スーパーカーのパワーは期待以上になるはずだ。また、レジアーニ氏は「ウラカン ペルフォルマンテ」で採用された「ALA(アクティブ・エアロダイナミクス・システム)」についても「我々のポケットの中にある大きな潜在能力の1つ」と述べている。さらにランボルギーニでは、新たに開発したカーボンファイバー製コネクティングロッドも、最適な機会に採用される時を待っている。


By JONATHON RAMSEY
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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