マツダのロータリー・エンジンが、トヨタの自動運転EV「e-パレット」のレンジエクステンダーとして復活
間もなく復活するトヨタ「スープラ」に続き、後継車の登場が期待されているハードコアな日本製スポーツカーといえばマツダ「RX-7」だろう。マツダはRX-7後継モデルについて謎めいた発言を続けているが、その"心臓"を復活させることについては正式に認めた。同社は、トヨタの自動運転技術を用いた電気自動車(EV)にレンジエクステンダー(発電用)として搭載するロータリー・エンジンを製造するという。

トヨタは今年のCES(国際家電ショー)で、モビリティサービス専用EV「e-パレット」コンセプトを発表した。同車には「バス」「シャトル」「乗用車」という全長の異なる3形態の車両が用意され、AmazonやPizza Hut、Uber等のサービス事業者のニーズに応える。また、移動ホテルや緊急時のコマンド・センターなど、様々な用途に応じた設備を搭載することが可能になるという。

トヨタがマツダの株式を5.25%所有し、昨年8月にパートナーシップを発表したこの2社の自動車メーカーは先日、米国アラバマ州に新工場を建設することを決定した。そこでマツダが得意とする小型エンジンを製造していく。トヨタがe-パレットを製造するにあたりマツダに協力を依頼したことは驚くことではないが、ロータリー・エンジンという選択肢には驚かされる。マツダ米国法人の社長兼CEOを務める毛籠勝弘(もろ まさひろ)氏は「このエンジンは騒音や振動がなく、燃費が優れている上に小型かつ軽量なため、ジェネレーターとして搭載するのに非常に適しています」と語っている。同エンジンについては2016年、そして昨年の10月にマツダが2019年に発電用ロータリー・エンジンを発売することを発表した際に復活の噂がささやかれていた。なお、この時トヨタはコメントを発表していなかった。

RX-7復活の可能性については、マツダのパワートレインを統括する責任者によると、スポーツカーに搭載するロータリー・エンジンの技術的な課題は克服したとのこと。問題は、そんなスポーツカーのビジネス・ケースを作るということだ。我々は、次世代ロータリー・エンジン「SKYACTIV-R」を搭載する「RX-VISION」コンセプトが3年前の東京モーターショーに登場した時点でビジネス・ケースは作られたと考えている。一方、トヨタの広報担当者は両社がロータリー・エンジンについて、電気自動車だけでなく様々なクルマにとって利便性が高いエンジンであることを検証していると述べた。それだけではRX-7復活を期待するには不十分だが、希望は残されている。



By Jonathon Ramsey
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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