【北米国際オートショー2018】直列6気筒ターボと48V電装システムを搭載したメルセデスAMG「53」シリーズが登場!
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メルセデスAMGは、北米国際オートショーにおいて「CLS」や「Eクラス クーペ」および「Eクラス カブリオレ」に設定される新たな型式番号「53」シリーズの詳細を明らかにした。まず最初に目を引くのは、「直列6気筒」という言葉だ。


メルセデスAMG 53シリーズのエンジンは、「CLS 450」に搭載されてデビューした3.0リッター直列6気筒がベースになっている。CLS 450では最高出力367ps、最大トルク500Nmを発生するが、これをAMGがチューンした結果、最高出力435psと最大トルク520Nmに引き上げられた。AMGではないモデルと同様、このエンジンはターボチャージャー付きで、ターボラグを低減する電動の補助コンプレッサーが搭載されている。さらに、48電装システムを使った「EQブースト」と呼ばれるスターター/オルタネーターが組み合わされており、16kW(約22ps)の出力と250Nmものトルクを一時的に加えることが可能だ。このユニットはエンジンと9速「AMGスピードシフト TCT 9G」トランスミッションとの間に搭載され、その全てが「AMGパフォーマンス 4MATIC+」システムを介して4輪に伝えられる。0-100km/h加速は「E 53 4MATIC クーペ」が4.4秒、「CLS 53 4MATIC」と「E 53 4MATIC カブリオレ」が4.5秒と発表されている。

Mercedes-AMG CLS 53 4MATIC+Exterieur: Graphitgrau // Exterior: Graphite Grey(Kraftstoffverbrauch kombiniert: 8,4 l/100 km; CO2-Emissionen kombiniert: 200 g/km)(fuel consumption combined: 8.4 l/100 km; CO2 emissions combined: 200 g/km)
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メルセデスAMG 53のエクステリアを見ると、今までAMGのV8エンジン搭載モデル専用だったシルバークロームの「ツイン・ブレード」グリルが採用されていることに気付くだろう。ブレードの後方は、ブラックの格子状になっている。53はさらに、シルバークロームのフロント・スプリッターが装着された「Aウイング」フロント・バンパーを装備し、両側のエア・インテークには、水平のシルバークローム仕上げのフィンが付く。エアフローを導くサイドカーテンやAMG専用サイドシル・パネルも装着されている。

Mercedes-AMG CLS 53 4MATIC+Exterieur: Graphitgrau // Exterior: Graphite Grey(Kraftstoffverbrauch kombiniert: 8,4 l/100 km; CO2-Emissionen kombiniert: 200 g/km)(fuel consumption combined: 8.4 l/100 km; CO2 emissions combined: 200 g/km)
リア・バンパー下方にはディフューザーが装備され、その両側からハイグロス・クローム仕上げの丸型ツイン・テールパイプが覗く。トランクリッドに装着されたリップスポイラーはボディ同色だが、オプションでカーボンファイバーに変更することも可能。エアロ形状のホイールは19インチが標準で、オプションとして20インチも選べる。

Mercedes-AMG E 53 4MATIC+ Coupé; Exterieur: obsidianschwarz metallic, Motorraum;Kraftstoffverbrauch kombiniert: 8,4 l/100 km; CO2-Emissionen kombiniert: 200 g/km*Mercedes-AMG E 53 4MATIC+ Coupé; exterior: obsidian black metallic, engine ;fuel consumption combined: 8.4 l/100 km; CO2 emissions combined: 200 g/km*
48Vのハイブリッド・システムについてもう少し語っておこう。スターター/オルタネーターおよび補助コンプレッサーへの電力供給に加え、同システムはDC-DCコンバーターを使用して従来の12V電装系へも電力を供給する。メルセデスによると、従来の電装システムに比べ4分の1で同じ電力を供給できるため、配線類はより細く、軽くできるという。スターター/オルタネーターはアイドリング回転数やエンジンのスタート/ストップ機構を制御し、燃料を節約するためにクルマを惰性走行させるグライディング・モードも備えている。

このスターター/オルタネーターは、エンジンの前にベルト類を装着する必要がないため、直列6気筒エンジンに設置しやすいという利点がある。さらに、エンジン・ルームに排気ガス後処理装置を装備するスペースもできる。

Mercedes-AMG E 53Exterieur: Obsidianschwarz metallic Interieur: Polsterung Leder Nappa Schwarz/Classicrot //Exterior: Obsidian black metallic
室内を見ると、ダッシュボードには1枚のガラスで覆われた2つの12.3インチ高解像度スクリーンが備わり、運転席前に位置するヴァーチャル・インストゥルメント(ディスプレイ式計器板)と、センターコンソールのディスプレイが一体化されている。ドライバーは「クラシック」「スポーティ」「プログレッシブ」という3つの表示モードから選択可能で、画面に表示する情報を、例えば油温計やエンジン出力計から、左右および前後方向の重力加速度を検出し表示する加速度計に至るまで、好みに応じてカスタマイズすることができる。

こうした操作は全て、ナパレザーで覆われた最新のAMGパフォーマンス・ステアリング・ホイールに備わる「タッチ・コントロール」ボタンから行うことができる。もちろん、音声コマンドにも対応する。

Mercedes-AMG CLS 53 4MATIC+; Interieur: Leder Nappa schwarz mit roten Ziernähten; Exterieur: graphitgrau;Kraftstoffverbrauch kombiniert: 8,4 l/100 km; CO2-Emissionen kombiniert: 200 g/km*Mercedes-AMG CLS 53 4MATIC+; interior: Nappa leather black with red stiching; exterior: graphite grey;fuel consumption combined: 8.4 l/100 km; CO2 emissions combined: 200 g/km*
車内にはAMGのロゴが入った専用スポーツシートが装備され、表皮はMB-Texやナパレザーから、様々なカラーの組み合わせが選べる。 CLS 53の後部座席は大人3人が乗車可能だ。洒落た赤いシートベルトや、カーボンファイバーまたはマットシルバーのトリムも同車の特徴だ。車内環境をコントロールする「ENERGIZING comfort control(エナジャイジング・コンフォート・コントロール)」の機能はオプションとなる。

さらに特別なAMGを追求したいという方には、より高級なインテリアが提供されるCLS 53の限定特別仕様車「Edition 1」をお薦めしたい。黒のナパレザーを基調に赤褐色のステッチが際立つ室内空間が特徴で、64色の室内照明(多分、赤褐色も含まれていると思う)や、スイスの高級時計メーカー、IWCによるアナログ時計が装備される。

Mercedes-AMG E 53 4MATIC+ CabrioletExterieur: Obsidianschwarz metallicInterieur: Polsterung Leder Nappa Schwarz/Sattelbraun //Exterior: Obsidian black metallicInterior: Upholstery nappa leather black/saddle brown (Kraftstoffverbrauch kombiniert: 8,5 l/100 km; CO2-Emissionen kombiniert: 201 g/km)(fuel consumption combined: 8.5 l/100 km; CO2 emissions combined: 201 g/km)
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ドライブモードは「エコノミー」「コンフォート」「スポーツ」「スポーツプラス」「インディビジュアル」の5種類に切り替えられ、これに応じてエンジンとトランスミッションの反応速度、サスペンションとステアリングなどの設定が変化する。トランスミッションはパドルを使ってマニュアル・シフトも可能で、サスペンションのセッティングもマニュアルで変更できる。また、53シリーズにはアダプティブ・ダンピング機能を備えた「AMG ライド・コントロール+」が標準装備され、エア・サスペンションによってコーナリング中の姿勢だけでなく、積載量が重くなっても車高が一定に保たれる。ボタンを押すと車高が上昇し、スピード・バンプや障害物を避けることもでき、走行速度が上がると安定性を保つために自動的に車高が下がる。

Mercedes-AMG E 53 4MATIC+ CoupéExterieur: Obsidianschwarz metallic // Exterior: Obsidian black metallic(Kraftstoffverbrauch kombiniert: 8,4 l/100 km; CO2-Emissionen kombiniert: 200 g/km)(fuel consumption combined: 8.4 l/100 km; CO2 emissions combined: 200 g/km)
ドライバーアシスト機能は、「Sクラス」と同じ最新バージョンが搭載され、自動ブレーキ、衝突回避のためのステアリング操作アシスト、注意力低下を警告するアテンション・アシストのようなテクノロジーが含まれる。アダプティブ・クルーズ・コントロールはカーブや交差点の手前で自動的にスピードを調節し、さらに、衝突の危険を察知すると車載スピーカーからノイズを発生させ、衝撃音の内耳への影響を軽減する機能まである。

現在開催中の北米国際オートショーで公開された後、米国では年内に販売開始となる予定だ。


By Greg Rasa
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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