【北米国際オートショー2018】フォルクスワーゲン、先代より大きくソフトになった新型「ジェッタ」を発表!
Related Gallery:2019 Volkswagen Jetta: Detroit 2018

フォルクスワーゲン(VW)が現在デトロイトで開催中の北米国際オートショーで、新型「ジェッタ」を公開した。その最大の注目ポイントは、プラットフォームが一新され、フォルクスワーゲン・グループのモジュラー型アーキテクチャ「MQB」が採用されたことだろう。現行の「ゴルフ」から「アトラス」にも使われているMQBは応用性が高く、単なる"プラットフォーム"と呼んでは語弊がある。様々なコンポーネントや機能を共有するMQBから、新型ジェッタは沢山の恩恵に授かることが出来たのだ。例えば、「SEL」と「SEL プレミアム」トリムに装備される、あの素敵なデジタル・コクピット・ディスプレイだ。既にフォルクスワーゲンやアウディの車種で採用されているこのフルディスプレイ式のメーターパネルは、非常に印象的な装備であり、小さくて使い途も限られたディスプレイがメーターパネルの一部に装備されている競合車と比較したとき、顧客が新型ジェッタを選ぶ決め手にもなり得るだろう。


シャープなエッジが特徴的なエクステリアは、他のモデルでも見慣れた、しかし依然として魅力的な、VWのトレードマーク的スタイリングとなっている。全体的に大きくなった車体サイズは全長4,702mm × 1,799mm × 1,459mmと、先代より43mm長く、21mm幅が広く、6mm高くなったことで、車内の空間が広くなったとVWは説明する。ホイールベースは35mm伸びて2,686mmとなっているが、フロントのオーバーハングが10mm切り詰められ、逆にリアは18mm拡大されている。荷室容量は510リッターと、旧型と変わらない。

プレスリリースには言及されていないが、我々がカモフラージュを纏ったプロトタイプに試乗した時、上級グレードのリア・サスペンションもトーションビーム式であることが判明した。先代モデルでは洗練に欠けると指摘する顧客の声によって変更された形式だが、トーションビーム式には、コストやパッケージングの面で大きな利点がある。北米VWでチーフ・エンジニアリング・オフィサーを務めるマティアス・アーブ氏はざっくばらんな性格だから、「VWはターボチャージャー付きエンジンに依存しているため、1台当たりのコストを考えると少し不利だ。通勤でしか使わないような顧客がほとんど気付かないところでコスト削減を図ることは、悪いことではないだろう」と正直に語ってくれた。もし、今後登場する高性能版の「GLI」も同じなら、私は真っ先に苦言を呈したいと思う。


Related Gallery:2019 Volkswagen Jetta

他にもこんな話をVWのエンジニアから耳にした。先代のジェッタはVWとしては非常にアメリカナイズされた製品だったが、にもかかわらず、多くの顧客から乗り心地が固すぎるという声が寄せられたというのだ。だから新型ジェッタはよりソフトになり、ドイツ車的な味はさらに薄まっている。

ターボチャージャー付きエンジンについてもお伝えしておこう。新型ジェッタには1.4リッター直列4気筒直噴ガソリン・ターボ「TSI」エンジンが再び搭載された。最大トルクは250Nm/1,500rpmと力強いが、最高出力は150ps/5,000rpmとマイルドだ。新開発の8速オートマチック・トランスミッションとの組み合わせで前輪を駆動する。プロトタイプに試乗した経験によれば、パワートレインはスポーツ・モードに切り替えても、とてもスポーティな性能とは言えなかった。


少々驚くことに、新型ジェッタには6速マニュアル・トランスミッションも残されている。VWの現行モデルでは、自らシフトしたい人にとって最後の砦だ。しかし、米国でマニュアル・トランスミッションのシェアが確実に減っている中、それほど売れないだろう。少なくともVWはベース・トリムのみマニュアルを標準とすることで(オプションで8速ATも選べる。それ以外のグレードではATが標準となる)差別化を図った。LEDヘッドライトは、このSトリムを含む全車に標準装備。衝突回避・被害軽減自動ブレーキやブラインド・スポット・モニターはSE以上のグレードに標準装備(Sもオプションで装備可能)だが、リアビュー・カメラは全車オプションとなっている。

新型ジェッタはメキシコで今年第1四半期に発売され、米国には第2四半期より導入される。
となる。


By Alex Kierstein
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

■関連動画