【ビデオ】実現に一歩前進? カワサキが変形電動3輪コンセプト「J」の最新映像を公開!
2013年の東京モーターショーで、カワサキは走行モードによって形を変える3輪電動コンセプト「J」を発表した。おおいぬ座からテレポートされて来たかのような、何やら怪しげなテクノロジーの塊のように見えるこの乗り物は、スポーツ・バイクのような低い前傾姿勢から、市街地を走るクルーザー・バイクのようなアップライトな姿勢まで、その形を変形させられるのだ。スポーツ・モードでは2本の前輪をサスペンションで一体化させ、コンフォート・モードではシートが上昇、フットペグが下りて2本の前輪が左右に分かれ、より楽な姿勢で乗ることができる。

この年の東京モーターショー以降、同モデルに関する新しい情報はなく、ネオングリーンのサメの背びれのようなテールと映画『トロン』を彷彿とさせる赤いハブを持つこのJは、すでに残骸であふれるコンセプト・モデルの墓場に葬り去られたと誰もが思っていた。しかし、どうやらカワサキは長い目でこのモデルを見ていたようだ。というのも、カワサキの米国支社がつい先日、Jの登場するプロモーション・ビデオを公開したのである。エイリアンの創造物のような外観は未来に向けた伏線だったのかもしれない。現に、ホンダやヤマハはその後、Jの特徴と重なる部分のあるオートバイを発表している。ホンダが昨年の東京モーターショーで発表した自立する電動バイク「Riding Assist-e」は、走行速度によって自動的にフロントフォークの角度を変え、前輪を左右に振ってバランスを制御する。一方ヤマハは、2014年に3輪スクーター「トリシティ」を発売、さらには、パワーアップしてより奇抜な外観となった「ナイケン」を昨年の東京モーターショーで披露した。

2013年の東京モーターショーでは、カワサキの紀山滋彦社長(当時)が「楽しくて、乗りやすくて、便利な移動プラットフォームの応用を目指し、その魅力的な可能性を追求していく」と、コンセプト Jについて語っていた。今回のプロモーション・ビデオは、同社の熱い想いを語るナレーションに終始しており、中には「未来は現在の制約に縛られることがない。私たちのイマジネーションが自由に解き放つものである」という言葉もある。それが本当なら、是非カワサキには、Jをそのままの形で、一刻も早く、現実のモノにしてもらいたい。



By JONATHON RAMSEY
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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