メルセデス・ベンツ、一見あまり変わらないようで実は全面的に刷新された「Gクラス」を発表! 
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メルセデス・ベンツの新型「Gクラス」がついに公開されたが、新たな情報はあまりなかったようだ。インテリアは昨年12月に公開されているし、フロントのソリッド・アクスルが廃止されてダブルウィッシュボーンに替わること、4輪駆動のロー・レンジと3つのディファレンシャルロックが残されることは先日の記事でお知らせした通り。そしてもちろん、その外観もリークされた画像で既にご覧になっているだろう。

Mercedes-Benz Neujahrsempfang am Vorabend der North American International Auto Show (NAIAS) 2018. Weltpremiere der neuen Mercedes-Benz G-Klasse. Mercedes-Benz New Year's Reception on the eve of the 2018 North American International Auto Show (NAIAS). World Premiere of the new Mercedes-Benz G-Class.
では、新たに分かったことは? 1つ挙げるなら、この新型Gクラスは、旧モデルを30秒ほど研磨機で削っただけのように見えるルックスにも関わらず、実は全面的に刷新されている。先代と比べ全長が53mm長く、全幅が121mm広がったことで、SUVとしてのGクラスの弱点でもあった室内空間が拡大された。脚、肩、肘周りの空間が前後席とも改善され、特に後部座席の足元は150mmも広くなった。既に目にしていた通り、インテリア自体は以前よりずっと豪華で洗練されているが、助手席前のダッシュボードに備わる大きなグラブバー(取っ手)や、フロントとセンターのディファレンシャルロック・ボタンなど、伝統的な装備も残されている。

Mercedes-Benz Neujahrsempfang am Vorabend der North American International Auto Show (NAIAS) 2018. Weltpremiere der neuen Mercedes-Benz G-Klasse. Mercedes-Benz New Year's Reception on the eve of the 2018 North American International Auto Show (NAIAS). World Premiere of the new Mercedes-Benz G-Class.
ボディが大型化したにもかかわらず、新型Gクラスは旧型から約170kgほど軽量化されているという。これは、高張力鋼やアルミニウムが大量に使用されているためだ。ボディは主に強固なスチール製で、フェンダー、フード、ドアはアルミニウム製となっている。それら全ての部品はこれまでと同様にオーストリアのグラーツで組み立てられる。新型「G 500」に搭載されるエンジンは旧型(日本仕様は「G 550」)と同じ4.0リッターV型8気筒ツインターボで、最高出力422ps、最大トルク610Nmというスペックも変わりはない。だが、その駆動力を4輪に伝えるトルクコンバーター式オートマチック・トランスミッションは、旧い7速から9速の「9G-TRONIC」に変わった。

Wie in der neuen E- und S-Klasse kommen als Kombiinstrument auf Wunsch ein großes Display mit virtuellen Instrumenten im direkten Blickfeld des Fahrers sowie ein Zentraldisplay über der Mittelkonsole zum Einsatz. As in the new E and S-Class, an alternative instrument panel in the form of a large display screen showing virtual instruments in the driver's direct field of vision and a central display above the centre console is available as an option.
以前にもお伝えしたように、新型Gクラスはセパレート・フレーム、副変速機付きの4輪駆動、フロント、センター、リアのディファレンシャルに備わるロック機構を引き続き採用する一方で、全面的な近代化も施されている。フロントのソリッド・アクスルに替わり、ダブルウィッシュボーン式フロント・サスペンションが採用されたことで、舗装路における確実なハンドリングの向上は都市部に住む富裕な人々を満足させるだろうが、オフロード純粋主義者たちをイライラさせる可能性もある。伝統のリサーキュレーティングボール式からラック&ピニオン式に移行したステアリングにも同じことが言える。メルセデスはオフロード走破性も確かに向上したと主張しているが、自分たちで実際に試すまで分からない。おそらく、メルセデスの自信は、新たに搭載された「Gモード」から来ているのだろう。このオフロード用ドライビング・モードでは、ダンパーやステアリング、スロットルの設定を変更し、シフトを減らして、悪路走破性を最大限に高めることができる。このモードは、副変速機のロー・レンジを選ぶか、ディファレンシャル・ロックが1つでも作動すると自動的に切り替わる。

Mercedes-Benz G-Klasse 2018 Mercedes-Benz G-Class 2018
ドイツ本国における新型G 500の価格は、19%の物品税込みで10万7,040.50ユーロ(約1,456万円)からとなっている。欧州では6月に発売される予定だ。


By JOEL STOCKSDALE
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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