メルセデス・ベンツ、進化した拡張現実や「3単語」ナビゲーションを採用した新型インフォテインメント・システムを公開 新型「Aクラス」から搭載
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メルセデス・ベンツは、「メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス」(MBUX)と名付けられた新型マルチメディア・システムをCES 2018で公開した。このMBUXは、新しいデザインのタッチスクリーンに拡張現実ナビゲーション、音声起動、"3ワード・アドレス"ナビゲーション・システムを融合させた人工知能搭載の最新インフォテインメント・システムだ。今春に生産が始まる新型「Aクラス」から導入される。

メルセデスの親会社であるダイムラーAGは1月10日、ナビゲーション開発を手掛ける新興企業「what3words」のおよそ10%の株を取得し、同社との関係拡大を発表した。ロンドンを拠点とするこの新興企業は、全世界を縦横3mの57兆の正方形に分け、それぞれにユニークな3単語のアドレスを振り分けた。このソフトウェアにより、ユーザーは文字か音声コマンドで3単語を使って目的地を入力できる。例えば、「ダウン、サラダ、ハンター」や「絹、壁画、善」などだ。両例とも、同社のウェブサイトから拝借したものだ。

包括的で機能的な数字のアドレスに馴染んでいる米国人や日本人にとっては奇妙な感じがするかもしれない。だが、what3wordsによるとこのソリューションは、専門知識を持たない一般の人にとって、郵便番号やGPS座標よりもアドレスを見つけて理解することが簡単であるという。郵便番号は田舎や世界で急速に発展を遂げている地域では割り当てられていなかったりするからだ。さらに、公園やタクシー(つまり、Lyftだ)を待っている場所など、アドレスがない場所を見つけ出すのにも役立つという。このサービスは、現在14の言語に対応している。


MBUXシステムは、3Dデジタル・ディスプレイ、横に細長く伸ばしたiPhoneのようなタッチスクリーン、ボイス・コントロール、そして無線ネットワークによるアップデートなどの特徴を備える。米国版『ビジネスインサイダー』によると、ユーザーは2Dあるいは3Dでメニューを見るオプションがあり、文字で表示されるメニューに加え、クルマのグラフィック表示を使って設定を変更することもできるという。

ステアリング・ホイールのボタン、もしくは"ヘイ、メルセデス"というキーフレーズによって起動する音声認識システムは、日常会話の音声パターンとスラングでさえも認識できるよう設計されているため、ドライバーは友達に話すようにクルマに話しかけることができる。例えば、メルセデスによると、「マイアミは明日、陽射しが強いかな?」という質問は、「マイアミでは明日、サングラスが必要かな?」とシステムが解釈するという。また、音楽のプレイリストや訪れそうな場所など、ユーザーの習慣をAIが学習して、予測することができる。

さらにナビゲーション・システムは、進化した新しい拡張現実によって使い勝手が向上している。タッチスクリーンには、フロントに搭載されたカメラから送られる周囲の映像に、行き先を示す矢印や住所などの情報が合わせて表示されるため、現在地を把握したり目的地を探し出すための役に立つ。


メルセデスによれば、新型Aクラスは先代より室内が広く、平均年齢が下がっている欧州の購買層を反映して、より若々しいブランド・イメージを表したものになるという。米国にはセダン・タイプも導入される見込みで、ベース価格は3万ドル(約333万円)以下になると報じられている。


By SVEN GUSTAFSON
翻訳:日本映像翻訳アカデミー
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