マクラーレンの完全電動ハイパーカー開発、残る最大の課題はバッテリー
マクラーレンが取り組みを続けている完全電動スーパーカーに関して進捗が伝わってきた。同スーパーカー専門メーカーは、ドライバーに満足を与えられるか評価するため、電動のテスト車両を製作してテストを行っているようだが、サーキット仕様のクルマを完全に電動化するには依然として高いハードルがあるようだ。

現在も残されている最大の課題は、バッテリー技術とサーキット走行における膨大なエネルギー需要だ。

マクラーレンのエンジニアリング・デザイン・ディレクターを務めるダン・パリー・ウィリアムズ氏がメディアに語ったところによると、サーキットを30分間走るためには、公道を走る電気自動車(EV)であれば500マイル(約800km)以上の航続距離に相当する電力が必要だという。しかもバッテリーはパンケーキのように薄い形状にしなければならない。バッテリー技術は進化しているが、スーパーカーに相応しいパフォーマンスを発揮するための出力密度の高いバッテリーよりも、航続距離を延ばすエネルギー密度の高いバッテリーが求められるとのこと。

マクラーレンは2016年に、同社の最高峰レンジ「アルティメット・シリーズ」に将来的に追加する完全電動モデルの開発を宣言している。だが、その完成はまだ先になるようだ。当面の間は内燃エンジンと電動化技術を組み合わせたハイブリッドに注力すると見られ、2022年までに車種の半数にハイブリッド・パワートレインを採用する計画を立てている。同社は既に、2013年に発表したフラッグシップ「P1」にハイブリッド・システムを搭載しており、「BP23」というコードネームで呼ばれている新型スーパーカーも、V型8気筒エンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドになることが明らかにされている

パリー・ウィリアムズ氏によれば、電気モーターをパフォーマンス向上のために使用するハイブリッドあれば、バッテリーの電力を使い切ったら充電のために1周走らなくてはならないが、それは問題ではないとのこと。だが、車両に発電用ジェネレーターを搭載しない完全なEVでは、今のところ存分に走りを楽しむことが出来ないと語っている。


By SVEN GUSTAFSON
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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