いつもユニークな自動車関連の映像を届けてくれる『Donut Media(ドーナツ・メディア)』が、また興味深い動画を公開した。これは「ジープ」の進化を2分ほどにまとめたもので、ルーツとなる第二次世界大戦期の車両から今後発売予定のピックアップ、「スクランブラー」まで登場する。誕生から75年以上にわたり、その特徴を残しつつ顧客の好みを反映したジープの変化をイラスト、エンジン音、当時の音声やCMナレーションを使って魅力的に伝えている。

1940年、米軍が1/4トンの"軽量な偵察用車両"の製造を要請すると、バンタム、フォード、ウィリス・オーバーランドの3社が開発競争に乗り出した。そうして誕生した各社のバンタム偵察車、フォード「ピグミー」、ウィリス「MB」から映像は始まる。MBのベースとなったのは、ウィリスが当時要請に応じて開発した試作車で、搭載している4×4システムにちなんで「クアッド」と呼ばれていた。1941年、最終的にウィリスが開発契約を獲得し、米軍と連合軍のために1万6,000台の改修型MBを製造している。ウィリスは1945年に民間向けモデル「CJ-2A」の製造を開始。その時、"ジープ"という名称も法的に登録した。

この映像にあるように、ジープ・ブランドは1953年にウィリスからカイザー社が買収。その後、経営不振となったカイザー社を1970年にアメリカン・モーターズ社が買い取った。1970年代から1980年代にかけ、アメリカン・モーターズ社の下で、ジープはボディ・デザインやカラーにおいて多様化を始める。70年代には「CJ-5 レネゲード」、「CJ-5 ラレード」のようなモデルも現れた。1987年に初代「ラングラー」が登場して間もなく、1991年にジープ・ブランドはクライスラーが獲得。2011年になるとラングラー初の4ドア・モデルが追加され、そして映像は先日発表された4代目ラングラーをベースとするスクランブラーに至る。

クライスラーはFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)となったものの、ブランドの所有権は維持し続け、現在は成功への道を進んでいる。長い月日の間にジープ・ブランドを所有する会社は移り変わったが、ジープの製造はずっとオハイオ州トレドの工場で変わらず続けられている。



By SVEN GUSTAFSON
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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