電気自動車として復活したサーブ「9-3」が、ついに中国で生産開始!
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2012年にサーブの自動車事業を獲得した中国系スウェーデン企業のNEVS(ナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン)は、バッジを替えて電気自動車として復活させた「9-3」の生産を、中国の天津にある新工場で開始。ついにその1号車がラインオフした。NEVSは「さらに持続可能な未来のためのモビリティを形作り、我々のパートナーにEVの提供を開始するというNEVSのビジョンを実現するのに、これは重要な出来事」と語っている。

NEVSは、新工場における電気自動車の年間生産を初期段階では5万台、そして次段階では22万台を目指すと発表した。

What a fantastic day! ☺️ The first 9-3 EVs have rolled off the production line in our new factory in China. Thanks to...

Posted by NEVS on Tuesday, December 5, 2017

「本日は本当に素晴らしい日です! 9-3EVの1台目が中国の新工場の生産ラインで完成しました。本日、天津で我々と共にお祝いしてくださった皆さん、ありがとうございました!」

NEVSは、6月に上海で開催されたCESアジアで、サーブ 9-3をベースとしたEVを初公開した。このクルマは2002年に発表されたモデルがベースになっている。航続距離は約300㎞、キャビン内の空気清浄システムは空気中に含まれる99%の塵埃などを取り除き(環境汚染がひどい中国の都市では必須の機能)、車載WiFi、スマートフォンの接続、無線通信によるソフトウェアの更新機能を搭載している。

だが、NEVSはサーブ・ブランドを使用することができない。この有名なスウェーデンの自動車ブランドの親会社で、現在でも航空機・軍事需要品を製造しているサーブABが、数年前にNEVSが経営危機に陥った際に同ブランド名の使用権を撤回したからだ。

以前のプレスリリースで、NEVSは中国の様々な企業から数千台に上る予約注文を受けたと発表していた。その中には、EVのリース会社であるパンダ・ニュー・エナジーから15万台の9-3EV、そして10万台の商業EVの注文を受けており、計78億元(約1兆3,200億円)の契約にサインしたという。また、トルコ政府とサーブ 9-3を(別の名前で)製造するための知的財産権を使用する権利について契約を締結したとも発表している。

今回のプレスリリースでNEVSは、中国の天津とスウェーデンのトロルヘッタンの両方の研究開発施設で、3世代のEVパワートレインを開発していると発表。2世代目と3世代目は中国の大手ライドシェア・サービス、滴滴出行社と共同で開発するとのことだ。また、グローバル・エナジー・インターコネクション社とも協力して、EVライドシェア・サービスとインフラ整備を提供する合弁事業に取り組んでいるという。

さらにNEVSはFacebookで、2020年に選定されたヨーロッパのいくつかの都市でモビリティ・パイロット・プログラムを開始予定とも発表している。


By SVEN GUSTAFSON
翻訳:日本映像翻訳アカデミー
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