ランドローバーのデザイン部門トップ、「ディフェンダー」の次期モデルは「好き嫌いが分かれる」デザインになると発言
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ランドローバーのチーフ・クリエーティブ・オフィサー、ジェリー・マクガバン氏の発言を額面どおりに受け取るなら、次期型「ディフェンダー」のレトロ調をイメージした予想図は、どれも日の目を見ることはなさそうだ。同氏によれば、次期ディフェンダーのデザインは既に固まっており、それは過度に称賛されているオリジナルの単なるレトロな焼き直しにはならないという。マクガバン氏の言葉によると、万人受けすることのない「好き嫌いが分かれる」デザインになるそうだ。

2019年に登場予定の次期型ディフェンダーは、ジャガー・ランドローバーのSUVラインアップにおいて重要な役割を担うことになる。これまでのディフェンダーと同様に高いオフロード走破能力を備え、高い名声を得た血統は尊重されるものの、デザインはその伝統にとらわれないものになるようだ。

オーストラリアの自動車メディア『Drive.com.au』が報じたところによると、マクガバン氏はLAオートショーの会場で、「もちろん、性能、耐久性、強靱さという点でディフェンダーの偉大な伝統を認める必要はありますが、外観についてはその限りではないと考えています」と述べたという。

「過去に作られたものの寄せ集めにするべきではありません。(熱心なファンが)現代の最新技術を搭載した旧モデルの復刻版を期待しているのであれば、(この新ディフェンダーは)歓迎されないでしょう」とマクガバン氏は語っている。新モデルが単なるファン・サービスではなく、独立した製品であるべきだということを考えると、彼の見解は筋が通っていると言えるだろう。

「熱心なファンは実に熱心であり、ディフェンダーを愛してくださっていますが、その対象は旧モデルなので、新しいディフェンダーは恐らく購入していただけないでしょう。このクルマはそれ自身の新しい基準によって、新しい世代にアピールしなくてはなりません。初代よりもっと多く売る必要があります。そして、投じる資本を回収するためには、グローバルなクルマを目指し、より多くのお客様をランドローバーに呼び込まなくてはなりません」とマクガバン氏は新たな意気込みを率直に語っている。

というわけで、この状況は、英国の大御所ロック・バンドが、スタジアム・ツアーで単にベスト・アルバムの曲を演奏するのではなく、これまでと違う真新しい曲をリリースするようなものだと考えておこう。スパイナル・タップ(映画『スパイナル・タップ』で人気になった架空のバンド)がかつて言ったように、「俺たちの新しい方向性を気に入ってもらえたら嬉しい」といったところか。


By ANTTI KAUTONEN
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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