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トヨタは今年4月にニューヨーク国際オートショーで、大胆なスタイリングの小型クロスオーバー「FT-4X コンセプト」を発表した。自動車版スイスアーミーナイフとでも呼べるこのクルマは、型にはまらないがカリスマ的な魅力を放っていた。今回LAオートショーでデビューしたのは、「Future Toyota Adventure Concept」の頭文字から取った「FT-AC」という名前の新しいコンセプトカーだ。こちらも目新しさは感じさせるが、同じようなカリスマ的な魅力があるかというと疑問だ。まずはその姿をじっくり見てみよう。


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ボディサイズはトヨタ「RAV4」とほぼ同じ。フロント部分には、怒った目のような形をしたヘッドライトと、「タコマ TRDプロ」にインスパイアされたグリルが組み合わされている。大きくて四角いフォグランプは取り外し可能で、ポータブルライトとして使うこともできるという。FT-ACのユニークなアウトドア志向を表す一例だ。力強い20インチのホイールには、ブロック・パターンのオールシーズン用タイヤを装着。そこから伝わる明確にメッセージは、トヨタがこのクルマをトラック部門に据えたいということだ。ボディの下には乗用車に近いプラットフォームが採用されていることはほぼ間違いないのだが。


ボディ・サイドはウィンドウ下のキャラクターラインなど、ジープ「チェロキー」から多大なインスピレーションを受けている。ただしサイドミラーをドア側に設けたことでAピラーの付け根はすっきりしている。Cピラー後方の跳ね上がったラインと複雑なプレスラインが、このクルマの横顔を特徴づけている。巨大なオーバーフェンダーと、ロックスライダーを模した馬鹿げたデザインは、大袈裟で必要性が感じられない。しかし、控えめなルーフラックは機能的で洗練されたルックスだ。テールランプにはRAV4との共通性が見られるが、フォルクスワーゲンやアウディにも似ている。トヨタが最近発表したコンセプトカーの中で最も前衛的である証拠は、リアに現れている。


インテリアとパワートレインに関して語れることは少ない。トヨタはこれが純粋なデザイン・コンセプトであると認めているので、エンジンの仕様は具体的に述べられていない。トヨタによれば、「ガソリンエンジンを想定」しており、「左右後輪に駆動トルクを適切に配分するトルクベクトル式4WDシステムを設定」するとしている。さらに「低燃費と4WDシステムの走破性を両立した次世代ハイブリッドパワートレーンの搭載も想定している」そうだ。実車化する段階にないので、現時点では何とでも言える。現実的かどうかは問題ではないのだ。

将来的に市販化へ向かうのであれば、FT-4Xのような魅力的なインテリアと、もっと学習したエクステリアになることを願いたい。FT-4Xに見られた多機能性は強みの1つであり、トヨタはFT-ACに見られる斬新で多彩なアイテムを、もっとうまく形にすることができるようになるだろう。


By ALEX KIERSTEIN
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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