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世界初となる量産型の可変圧縮比エンジンを搭載したインフィニティの新型「QX50」が、LAオートショーで発表された。このミドルサイズのクロスオーバーは、新開発プラットフォームを採用し、日産の自動運転技術「プロパイロット」を搭載してフルモデルチェンジしたが、中でも目玉となるのがこのエンジンだ。


QX50のボンネット下では、エクストロニックCVTが変速比を連続的に可変するだけではない。新型「VCターボ」ガソリン・エンジンは、圧縮比を8:1から14:1の間で自在に変化させることができるのだ。例えばトップエンドで高出力が必要な場合、低回転域でディーゼル並みのトルクが必要な場合、そして燃費効率を最大限に上げたい場合と、走行状況に合わせて"ハーモニックドライブ"と呼ばれるモーターがピストンの上死点の位置をシームレスに変化させるマルチリンク・システムにより、最適な圧縮比に素早く変化させることができる。また、このエンジンの燃料供給はポート噴射と直接噴射を併用する。


その結果、最高出力268hp/5,600rpmと最大トルク38.7kgm/4,400rpmを発揮。2.0リッター直列4気筒ガソリン・エンジンとしては優秀だ。インフィニティによると、燃費は前輪駆動(2WD)で27mpg(約11.5km/L)、4輪駆動車(4WD)で26mpg(約11.1km/L)となっており、V型6気筒エンジンを搭載した従来モデルよりも2WDモデルは35%、4WDモデルは30%向上しているという。新型エンジンは、ほぼ全てのパーツがアルミニウム製だが、可変圧縮比エンジンの魔法のような"変化を可能にするマルチリンク機構の部品"は高炭素合金製だ。


エンジンのマルチリンク機構によりバランスシャフトが不要となり、インフィニティによると、その滑らかさは4気筒エンジンよりもV型6気筒エンジンに近いという。こうした技術に加えてVCターボ・エンジンは、アクティブ・エンジン・マウント振動減衰システムを備え、さらにスムーズに作動する。


By Antti Kautonen
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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