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11月19日(日)、東京江東区・お台場特設会場にて旧車の総合イベント『旧車天国』が開催された。その中でも、ひと際強烈な個性を放つクルマが集められている『マニアック天国』エリアから、今回は三輪自動車とはたらくクルマを紹介する。マツダやダイハツのオート三輪を唯一の例が例外として、旧車イベントでは商用車はあまり顧みられることが少ない。こうした車両にスポットを当てるところが、このイベントらしいユニークなところだ。


メッサーシュミットKR200/TG500

第二次世界大戦でルフトバッフェ(ドイツ空軍)の主力戦闘機・Bf109を製造したメッサーシュミット社は、戦後は三輪のマイクロカーを製造した。

同社の主力製品となったKR200(トップの赤い車両)は、軽量ボディに0.2L空冷単気筒2サイクルエンジンを搭載した三輪車で、ドアはなく戦闘機のようなアクリル製のキャノピーを横に開いて乗り降りを行う。乗車定員は2名だが、通常の自動車とは異なり、軍用機のようなタンデム乗車となる。ハンドルも一般的な丸型ではなく、バーハンドルとなる。こうした小型車は「バブルカー」とも呼ばれ、50〜60年代にかけて欧州では庶民のアシとして活躍した。

メッサーシュミット社の主力は三輪車であったが、走行性能アップのために四輪シャシーを採用したモデルも生産されている。「タイガー」の愛称が付けられたTg500がそれで、0.5L空冷単気筒2サイクルエンジンを搭載したことにより、最高速度はKR200の100km/hから130km/hに向上している。Tg500は1957〜61年の4年間に400台前後が生産されるに留まり、国内生息数も1桁台という非常にレアな車両となっている。


なお、オレンジ色の小さなメッサーシュミットは、愛知の「F1クリエイト」が製造していた50ccエンジンを搭載したレプリカ車両のようだ。こちらは20〜30台ほどが販売されるに留まった。



消防三輪車(NM1)

今はなきポンプメーカーの日本造機株式会社が1957年に製造したNM1型消防三輪車。現在確認されている同社のオート三輪はこれ1台という稀少車である。消防自動車博物館の収蔵車だが、『旧車天国』のために今回特別に出展された。





センチュリー石焼き芋販売車

このド派手なセンチュリーはなんと焼き芋の移動販売車。トランクを外して竃を設置している。『旧車天国』ではすっかりお馴染みとなった車両で、今回も焼き芋のケータリング販売を行っていた。普段は大阪市内で営業しているようだ。





3代目キャンター(T210C)/新型eキャンター

1973〜78年にかけて生産された3代目キャンター(T210C)は、特徴的なフロントグリルから「Vキャンター」の愛称を持つ。この車輛は三菱ふそう社の「名車復元プロジェクト」によって、同社のカワサキ開発・実験部門の有志によって新車同様にレストアされた。


新型eキャンターはまもなく販売を開始する世界初の量産小型EVトラック。
新旧キャンターの夢の共演に商用車ファンは胸が熱くなったことだろう。


『トラック野郎』

俳優の故・菅原文太主演の東映映画『トラック野郎』シリーズの撮影に使用された劇用車「一番星号」。2作目『爆走一番星』から10作目『故郷(ふるさと)特急便』まで活躍した本物の車両だ。


東映映画『トラック野郎』シリーズに登場する「ジョナサン号」のレプリカ。「トラックアート歌麿」が劇用車と同じ三菱ふそうT640をベースに製作した。完成度は極めて高く、キャリアの富士山や荷箱の旧1万円札のデザインなどが見どころである。

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